光ファイバー環境にさらなる「天敵」、東海以西で被害が多発。

2006/06/16 11:57 Written by コ○助

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光ファイバーによるネットの接続がどうも調子が悪い。調べてみると、その原因は「天敵」がもたらすモノだった……。先日、家庭内に引き込む光ファイバーの線が何者かに切断され、障害の原因となケースが春先に頻発しているという話をしたなりが、犯人として特定されたのはカラスだったなりよ。

カラスにはもともとは巣作りの材料を集めるために光ファイバーの線に手をかける習性は見られたものの、最近はその行動がエスカレート。どうやら「遊び」で切断しているのではないかとの見方も出てきているなりね。事業者も問題を把握して対策に乗り出しているなりが、今のところ光ファイバーの線をチューブのようなもので保護するくらいしか方法がなく、学習能力の高いカラスゆえ、いたちごっこになる可能性もありそうなりよ。

そんな光ファイバーの「天敵」は、実はカラスだけではなかったと、読売新聞が伝えているなり。なんでも、幹線と各家庭の間をつなぐ「ドロップ線」という細いケーブルがあるなりが、この線を木の枝と間違えたクマゼミが産卵管をブスッと突き刺し、ケーブルを損傷させる事例が多数報告されているというなり。ケーブルも固いだろうに、産卵管ってすごい力を持っているなりね……。

こうした被害はクマゼミの分布とリンクしているため、基本的には東海地方よりも西側で見られるようなりよ。昨年はNTT西日本の管轄で約1000件、近畿地方の事業者である関西電力系の「ケイ・オプティコム」でも約200件の被害報告があったのだとか。これだけの数になると、「自然のことだから」と無視できるようなレベルでは無いなりよね。事業者はクマゼミの産卵管にも負けない、強度の高い新型ケーブルに切り替えていくことでこの問題の解決を図っているなりが、光ファイバーの普及のスピードが加速しているだけに、すべてを交換するには少し時間がかかるかもしれないなりね。

それにしても、東はカラスで西はクマゼミ。これまであまり通信網の「自然との闘い」というテーマをユーザーレベルで感じることがなかっただけに、ブロードバンドの先端を行く光ファイバーがこんなにも自然に対する脆さを見せているのは意外な気も。カラスとクマゼミはたまたまやり玉に挙がっているだけで、ひょっとしたらほかの生物との闘いが隠されているかもしれないし、今後も予想だにしなかった「何か」が起きる可能性は十分ありそうなりよね。

光ファイバーの導入を検討している人は、その辺りも少し頭に入れた上で考えたほうが良さそうなりか。

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