史上最多入場者を記録、フジロック'07の2日目をレポート その1。

2007/08/05 12:48 Written by コジマ

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今年も7月27〜29の3日間、新潟・苗場スキー場で開催されたFUJI ROCK FESTIVAL。出演者の面でSUMMER SONICに押され気味といわれていた今年だけど、天候に恵まれたこともあってか、フタを開けてみれば前夜祭と合わせた4日間で入場者数は史上最多となる12万7000人を記録。フジロックが確実に定着していることを示した。その中でも最高に盛り上がった(と思いたい)2日目のレポートをお届けするのだ。

仕事の都合で出発時間が遅くなった今回、都内一般道と関越自動車道の渋滞に巻き込まれて、結局会場に着いたのは午後4時。午前中のジュリエット&ザ・リックスや髭(HiGE)はもとより、サンディ・トムや!!!(chk chk chk)、少年ナイフなど楽しみにしていたステージが観られなかったのだ。

ご飯も食べずに、同行した友人が大好きなクーラ・シェイカーが演奏しているグリーンステージへと向かうと、4組目とは思えないほどの観客数に驚いた。活動再開直後に出演した昨年は、トリとはいえ小さなステージのレッドマーキー(でも入場規制がかかった)。メインステージの出演に、本人たちもファンも喜んでいたようなのだ。フロントマンのクリスピアン・ミルズは、斎藤佑樹投手や石川遼選手を上回るような相変わらずの「王子様」ぶりだった。「ハッシュ」は最高だったなあ。

クーラ・シェイカーのステージが終わると、息もつかずレッドマーキーへ。UKが誇る歌姫、リリー・アレンは、入場規制がかかっていたと思われるほどの観客を集めていた。あちこちから「かわいい!」という声援が飛んでいたけど、CDで聴くより声が本当にかわいい。ホーン隊を率いてかなりパワフルなステージを繰り広げていたのだ。これで当日朝9時まで飲んでいたとは……。「何でメインステージじゃないのかしら。あっちでやりたいわ」と言っていたそうだけど、レッドをこれだけ埋め尽くしただけに来年はグリーンでの奔放な姿が見られるかもしれない。

レベルの高い2組のステージでいきなりフジロックモードに突入することができたのだけど、空腹に耐え切れず苗場食堂付近(オアシスエリア)で遅めの昼食をとることに。名物の「もち豚串」は今年も相変わらずの行列だったので断念し、その代わり、別の店で売られていたステーキ丼に初挑戦した。食べていると「それ、どこで買ったんですか?」と何人かに声をかけられたほどうまそうに見えたらしく、味も最高だったのだ。

腹ごしらえが済むと、カイザー・チーフスを観に再びグリーンステージへ。観客数はクーラ・シェイカーよりちょっと少なかった気がするけど、フロントマンであるリッキー・ウィルソンのテンションに乗せられるように会場も徐々にヒートアップ。リッキーはモッシュピットの周囲を駆け回り、フェンスを乗り越えてポカリスエット売り場まで行ってしまったのだ。最後の「オー・マイ・ゴッド」の合唱も盛り上がったなあ。

カイザー・チーフスを堪能したあとは、ザ・マーズ・ヴォルタのオマー・ロドリゲス・ロペスによるソロプロジェクトを観るためにホワイトステージへ移動。途中、ところ天国の前で恒例のファイアーパフォーマンスを楽しんだり、ジプシーアヴァロンへと足を伸ばし、朝霧食堂の富士宮やきそばを食べながら韓国出身の打楽器ユニットPURI(プリ)のステージをちょこっと味わったりしたのだ。お目当て音楽だけでなく、いろんな音楽やパフォーマンス、食事を楽しめる点もフジロックの魅力なのだ。

出演メンバーが気になったオマーのステージ、相方のセドリックがウワサどおりに姿を現したことで会場は一気にヒートアップした。前日にソロステージを行ったマニー・マーク以外はマーズ・ヴォルタと同じ構成。マーズの来日公演が観られなかったので、うれしいプレゼントとなったのだ。ステージはさすがのド迫力で、これほど演奏を楽しんでやっている人たちもそうはいないのではないだろうか。苗場の山々に響き渡る最高のセッション、40分じゃ物足りなかったなあ。

つづく

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