「芸術作品」と称した本物そっくりの道路標識、紛らわしいと撤退命令。

2007/07/11 07:44 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、narinari.comでお伝えした「芸術かガラクタか、前庭に飾られた『アート』に周辺住民が反発」という記事。とある男性が廃材料を集めては作り上げた巨大「アート」に、隣人らが大迷惑しているというお話でしたが、今回ご紹介するニュースも、これまた「芸術作品」が市民にドンでもない迷惑をかけたというものです。

英国はケント州にあるアッシュフォードという町にある、とある道路に面した場所に、先週突然10本もの道路標識が現れました。コレ、実は今年の「ツール・ド・フランス」を記念して展示されている「野外芸術」。今年の同レースは、英国のロンドンが出発点。アッシュフォードも通過するということで、同国の芸術家が作品を委託され、そのひとつがこの道路標識というワケ。ちなみに作った人はマイケル・ピンスキーさん。作品名は「Lost O」(ロスト・オー)。

しかしコレ、進入禁止だの、一方通行だの、自転車用道路だの、速度制限だの、いろいろな標識が一度に並んでいるモノだから、車を運転している人にとってはとても紛らわしい(汗)。もちろん法的には本物ではないのですが、見た目はリアルです。ビックリして急ブレーキを踏むドライバーもいるそうで、下手をすると事故にもなりかねません。もちろん苦情殺到。そりゃそうだー。

ということで地方当局では早々と撤去を命令。事故を未然に防ぐためにも当たり前だと思うのですが、しかしピンスキーさん、今回の混乱をどうして最初に予測できなかったのか、そっちのほうが不思議だよ、まったく。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.