レッドソックスの岡島秀樹投手、「32人目の選手」で米球宴選出。

2007/07/06 12:01 Written by コジマ

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チームメイトの松坂大輔投手やニューヨーク・ヤンキースの井川慶投手、タンパベイ・デイルレイズの岩村明憲内野手など、同期移籍した他の選手に比べて注目度の低かったボストン・レッドソックスの岡島秀樹投手。日本のプロ野球で他の日本人メジャーリーガーと比べると華々しい成績を残したわけではないので、これは仕方のないことなのだ。

とはいえ、ぼくの同学年としては現在メキシコリーグで活躍するマック鈴木投手やコロラド・ロッキーズの松井稼頭央内野手に続いての日本人メジャーリーガー。「大活躍はしなくても、来季もボストンに残れるくらいの成績をあげてほしい」と、密かに祈っていたのだ。

ところがフタを開けてみると、38試合に登板して2勝0敗4セーブ、防御率0.88の大活躍。12試合連続無失点を記録中で、同じ中継ぎとして活躍するテキサス・レンジャーズの大塚晶則投手だけでなく、チームメイトで守護神のジョナサン・パペルボン投手以上の成績となっている。いやはや、メジャーの打者をこれほどまでに手玉に取るとは、想像だにできなかったのだ。

こうした中、両リーグの球宴出場最終枠であるネット投票による「32人目の選手」が発表され、大塚投手らとのトレードで昨季にサンディエゴ・パドレスへ移籍したクリス・ヤング投手とともに、岡島投手がリーグ代表最後の1人として選ばれた。

日本時間7月4日の松坂投手が登板し岩村内野手と初対戦した試合では、バックネットに「岡島選手に投票しよう MLB.com」という広告で出ていたのだけど、これが功を奏したのか、5日の集計では前日までトップだったデトロイト・タイガースのジェレミー・ボンダーマン投手を逆転し、僅差で1位に。松坂投手やパペルボン投手をはじめ、多くのファンに支えられて最終的に440万票を獲得した。ホームから顔をそむける独特の投球フォームが、メジャーの球宴という大舞台で見られるのだ。

最終枠での日本人選手の出場は2004年の松井秀喜外野手(ヤンキース)以来で、シアトル・マリナーズのイチロー外野手とロサンゼルス・ドジャースの斎藤隆投手に続いて3人の球宴出場は、03年のイチロー外野手、松井秀外野手、長谷川滋利投手(当時マリナーズ、現解説者)と並んで最多となる。

昨年はイチロー外野手だけだったのだけど、今年は3人、しかも両リーグともに出場するので、楽しみが3倍にも4倍にもなりそうなのだ。

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