イチロー外野手と斎藤投手が米球宴選出、岡島投手も候補に。

2007/07/02 13:40 Written by コジマ

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毎年、7月第2火曜日に開かれる米大リーグのオールスターゲーム。「ミッドサマー・クラシック」と呼ばれ、アメリカン、ナショナル両リーグのスター選手たちが対戦するこのお祭りを、多くの野球ファンが楽しみにしているのだ。1試合しか行わないという点は、選手にとっても名誉なこととなっており、勝ったリーグがワールドシリーズの本拠地開催権利を1試合多く獲得できるとあって、優勝を争うチームの選手にとっても重要な試合となっているのだ。

第78回を迎える今年は、7月10日にサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地であるAT&Tパークで開催されるのだけど、ファン投票と監督推薦による出場選手が決定し、シアトル・マリナーズのイチロー外野手とロサンゼルス・ドジャースの斎藤隆投手が選ばれたのだ。残念ながら、ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜外野手やボストン・レッドソックスの松坂大輔投手らは選出されなかったのだ。

イチロー外野手は、2001年から4年連続でファン投票によって出場し、05年には選手や関係者による投票、昨年は再びファン投票によって選ばれている。今回はファン投票のア・リーグ外野手部門で、ブラジミール・ゲレロ外野手(ロサンゼルス・エンゼルス)、マグリオ・オルドネス外野手(デトロイト・タイガース)に続いて3位。4位のマニー・ラミレス外野手(レッドソックス)に約20万票の差をつけ、メジャー移籍から7年連続での出場が決定したのだ。今季も記録を出し続け、打率も現在ア・リーグ2位のイチロー外野手だけに選出も当然と思われるのだけど、本人は「ほっとした」とコメントしているのだ。

タイガースのジム・リーランド監督が指揮を執るア・リーグは、外野手3人のほか、イバン・ロドリゲス捕手(タイガース)、デービッド・オルティス内野手(レッドソックス)、プラシド・ポランコ内野手(タイガース)、アレックス・ロドリゲス内野手(ヤンキース、最多得票)、デレク・ジーター内野手(ヤンキース)がスターティングメンバーとなっているのだ。

一方、監督推薦によって選ばれた斎藤投手は、今回が初の選出。オールスター出場の可能性を指摘されながらも否定し続けていただけに、「ジーンとくるものがある」と、かなり感激しているみたい。先発出場するイチロー外野手との対戦は見られないかもしれないけれど、現在22セーブでナ・リーグ4位、防御率も抑え投手でトップとなる1.34と絶好調なだけに、球宴での活躍が楽しみなのだ。

セントルイス・カージナルスのトニー・ラルーサ監督が指揮を執るナ・リーグのスターティングメンバーは、ラッセル・マーティン捕手(ドジャース)、プリンス・フィルダー内野手(ミルウォーキー・ブルワーズ)、チェース・アットリー内野手(フィラデルフィア・フィリーズ)、デービッド・ライト内野手(ニューヨーク・メッツ)、ホセ・レイエス内野手(同)、ケン・グリフィー外野手(シンシナティ・レッズ)、カルロス・ベルトラン外野手(メッツ)、バリー・ボンズ外野手(ジャイアンツ)となっている。

これで各チーム31人ずつの出場選手が決定したのだけど、さらに「32人目の選手」を選ぶファン投票を大リーグ公式サイトで実施しており、その候補選手にレッドソックスの岡島秀樹投手が入っているのだ。投票結果によっては、鳴り物入りで移籍した松坂投手やヤンキースの井川慶投手でなく、岡島投手がメジャー1年目で球宴に出場するかもしれない。

オールスターの勝敗は、97年以来1度の引き分けを挟んでア・リーグが9連勝中。イチロー外野手らの活躍によってア・リーグが10連勝を達成するのか、それとも斎藤選手らが踏ん張って11年ぶりにナ・リーグが勝利するのか、いまから楽しみなのだ。

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