パリス・ヒルトンが収監、MTVムービー・アワード授賞式直後に。

2007/06/05 20:30 Written by コジマ

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米国が世界に誇る「お騒がせセレブ」、パリス・ヒルトン。元恋人とのプライベートビデオが流出したことを皮切りに、携帯電話の情報流出、超大富豪の御曹司との婚約、婚約解消、俳優ヴァル・キルマーとのキス写真流出、元ブリンク182のトラヴィス・バーカーを巡って夫人の元ミス・アメリカと殴り合いのケンカが報じられるなど、スキャンダルの多さは世界一なのだ。ライオネル・リッチーの養女ニコール・リッチーとの確執や、最近行動をともにしていたブリトニー・スピアーズに“悪影響”を与えたことも話題になっている。

チャリティーパーティーで寄付金となる入場料を値切ったり、ヘリコプターで移動中にトイレに行きたいために着陸させ、「リラックスしたい」とトイレを借りた農家の家族全員を閉め出すなど、およそ「セレブ」らしくない行動でも批判されてきた彼女だけど、いま人生最大の試練を迎えているのだ。

事の発端は、昨年9月に飲酒運転で逮捕されたこと。これによって罰金390ドル(約4万7000円)、3年間の保護観察、免許停止、アルコール教育プログラムを受けるという処分が決定されたのだ。

ところがパリスは、免停が解けない間も運転を続けており、3度にわたって警察官に止められたため、保護観察処分の条件違反で45日間の禁固刑が言い渡されたのだ。ただ、5月16日には出廷した際の態度が認められ、刑期が23日間に短縮された。このことから、米音楽・芸能情報誌ブレンダーの1月号では、「ロック界で最悪なドライバー(Rock's Worst Driver)」という特集のトップページを飾っていたのだ。

刑務所入りを2日後に控えた6月3日、突然「MTVムービー・アワード2007」の授賞式に出席。集まった報道陣を驚かせたのだけど、司会のサラ・シルバーマンがオープニングトークで「あと2日でパリス・ヒルトンが刑務所に入ります」と発言し、会場には歓声があがった。サラ・シルバーマンは、その後も「判決に反してパリスは特別待遇を受けるはずだ」「刑務所でパリスが快適に過ごせるよう、看守たちは牢屋の柵を男性器のように塗るらしい。彼女が歯を折らなければいいけど」なんていうギリギリのジョークを、本人の前で飛ばしていたのだ。

隣に座ったジャック・ニコルソンがただただペットボトルの水をカブ飲みするしかなかったほど、こわばった表情をしていたというパリス。このジョークがよっぽど悔しかったのか、授賞式直後、家族や弁護士に付き添われて刑務所へ出向き、予定より1日早く収監されたのだ。

他の服役者との接触を断つため警察関係者や公務員、有名人用の特別監房に収容され、毎日1時間は房を出てシャワーを浴びたりテレビを見たり、公衆電話をかけたりすることが許されている。房は定員2名なのに同房者はないとのことだけど、パリスの入所日に出所した女性によると、獄中生活は「地獄」だそう。

自分の収監によって、若者が自分たちの行動について考え、正しい選択をするようになることを望んでいると説明し、「ここ数週間、自分の生活における我が身を省みる時間がたくさんあって、何が重要かを気づかされたの」(MTV JAPANより)と語ったパリス。同様に飲酒運転(と薬物所持)で逮捕されたリンジー・ローハンとともに、今回ばかりは「お騒がせセレブ」たちも反省した――のかな?

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