報道されたスポンジの消毒方法が危険? 米国で苦情が殺到。

2007/01/29 14:06 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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日本では先日、フジテレビ系の番組「発掘! あるある大辞典II」で放映された「納豆ダイエット効果」が捏造されていた事実が判り、大騒ぎになったそうですが、こちらアメリカでもニュース等で紹介された、とある「家事のテクニック」に苦情が殺到してしまったそう。

それはフロリダ大学が発表した「食器洗いスポンジの消毒方法」。生ものが付着した食器を洗うこともあるスポンジは、そのまま放置すると雑菌の温床にもなり、特に食中毒が心配な夏などは注意しないといけないそうです。しかしそれを消毒するといっても、専門の薬品でも使わなきゃいけないのか、鍋で煮沸消毒でもすればいいのか、どっちにしろなんだか面倒くさそう……。しかしフロリダ大によると、水に湿らせておいたスポンジを電子レンジで2分加熱するだけで、さまざまなウイルスや細菌、寄生虫などが死滅することが判ったのだそうです。

この事実をロイター通信などが報道し、アメリカ中でこの消毒方法を試す人が続出したそうなのですが、同時に「スポンジが焦げてタイヤの焼けたような悪臭が充満してしまった」、「スポンジから発火して電子レンジが壊れた」といった苦情が報道機関まで寄せられるようになったとか。

これを受けて大学側は、再度「スポンジを電子レンジに入れる前は、必ず濡れている状態してから」、「スチールウールなどの金属材料が使われている場合はこの方法を使わないこと」、さらに「消毒は2分間でほぼ完了するので長時間過熱しない」といったコメントを発表して、人々に警告を呼びかけることに。ヘタをするとこの方法を試したがために、怪我や事故を招いた……として訴えられることもあるので、フロリダ大の対応は正しいといえましょう(笑)。

とりあえず手軽な消毒方法ではあるので、「正しいやり方」で皆様はお試しくださいませ。

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