ヒットメーカーのDJデンジャー・マウス、2007年は“地下活動”も。

2006/12/27 23:58 Written by コジマ

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今年のヒット曲と言えば、なんといってもナールズ・バークレイの「クレイジー」ではないだろうか。ダウンロードだけで全英シングルチャートを制覇しただけでなく、アルバム『セント・エルスホエア』も大ヒット。Narinari.comでもお伝えしたように、次回のグラミー賞で主要2部門を含む4部門にノミネートされるなど、世界的に高い評価を得ているのだ。

そんなナールズ・バークレイで曲作りをしているのが、DJデンジャー・マウス。アニメキャラが演奏しヒップホップとロックを融合が大絶賛されたゴリラズのアルバム『ディーモン・デイズ』のプロデューサーとしても有名な彼だけど、元々はアンダーグラウンドで活躍していたDJ。そんな彼が来年、自らが率いるプロデューサー集団、アンダーグラウンド・アニマルズによるコンピレーション・アルバムを制作することを発表したのだ。

デンジャー・マウスがそうだったように、世の中にはまだまだ知られていない有能なプロデューサーはたくさんいる。その中でも、デンジャー・マウスのお墨付きの人たちが集まっているのがアンダーグラウンド・アニマルズなのだ。なかにはかなり有名な人も交じっているようだけど、各プロデューサーにはゴリラズのようにキャラクターを付け、その名義でクレジットされるとのこと。

ダウンタウンレーベルのジョシュ・ダッチ氏が「(普段はできない)仮の名前でしかやれないような曲をやれるってことさ」(notraxより)と語っているのだけど、もしかしたら、デンジャー・マウスを有名にした「灰色のアルバム」*のような楽曲が提供されるかも。

いずれにせよ、ロック全盛のUKミュージック・シーンにヒップホップをもって殴り込み、ロックとの融合が絶賛されたデンジャー・マウスの新作は楽しみなのだ。

来年1月にはゴリラズで組んだデーモン・アルバーン(ブラー)とのプロジェクト第2弾であるザ・グッド・ザ・バッド・アンド・ザ・クイーンのアルバムがリリース予定で、ナールズ・バークレイのセカンド・アルバムの制作にも着手しているというから、来年もデンジャー・マウスが音楽シーンの台風の目となりそう。


*「灰色のアルバム」……DJデンジャー・マウスが2004年に発表した、ジェイ・Zの『ザ・ブラック・アルバム』のアカペラとビートルズの『ザ・ビートルズ』(通称ホワイト・アルバム)の音源を素材にしたオリジナルビートとを組み合わせたリミックス『The Grey Album』のこと。これに対し、ビートルズの録音物の権利を持つEMIが著作権違反として販売差し止め・回収を要求。ファンが抗議の意味も含めてそれぞれのサイトに音源をアップしてしまい、収拾のつかない事態に陥った。

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