第49回グラミー賞ノミネート発表、メアリー・J・ブライジが最多8部門。

2006/12/08 20:58 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


つい先日、今年のグラミー賞の結果をお伝えしたと思っていたら、あれから10カ月、次回の授賞式開催まで約2カ月に迫っていることに少々驚いてしまった。そんなわけで、来年2月11に授賞式が行われる第49回グラミー賞のノミネート作品が発表されたのだ。

今回の最多ノミネートは、先日発表されたビルボード・ミュージック・アワードで9冠に輝いたメアリー・J・ブライジ。年間最優秀レコード部門(「ビー・ウィザウト・ユー」)、年間最優秀楽曲部門(同)、最優秀ポップ・コラボレーション部門(「ワン」 and U2)、最優秀女性R&Bボーカル部門(「ビー・ウィザウト・ユー」)、最優秀R&Bデュオ/グループ部門(feat.したジェイミー・フォックスの「ラヴ・チェンジズ」)、最優秀トラディショナルR&Bボーカル部門(「アイ・ファウンド・マイ・エヴリシング」 feat.ラファエル・サディーク)、最優秀R&B楽曲部門(「ビー・ウィザウト・ユー」)、最優秀R&Bアルバム部門(『ザ・ブレイクスルー』)の主要2部門を含む8部門で候補に挙がっている。最優秀ポップ・コラボレーション部門にノミネートされたU2との「ワン」は、前回の受賞式でのライブ・パフォーマンスで披露されていたのだ。

これに、6部門のレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、5部門のジェイムス・ブラント、ナールズ・バークレイ、ウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)、4部門のジャスティン・ティンバーレイク、ビヨンセ、T.I.らが続いている。

年間最優秀レコード部門にノミネートされた5組のうち、ジェイムス・ブラント(「ユア・ビューティフル」)、ナールズ・バークレイ(「クレイジー」)、コリーヌ・ベイリー・レイ(「プット・ユア・レコーズ・オン」)と、UK勢が3組を占めているのが面白い。ジェイムス・ブラントは年間最優秀楽曲部門、最優秀新人部門、最優秀男性ポップ・ボーカル部門、最優秀ポップ・ボーカル・アルバム部門、ナールズ・バークレイは年間最優秀アルバム部門、最優秀オルタナティヴ・アルバム部門、最優秀アーバン/オルタナティヴ部門、年間最優秀プロデューサー部門(クラシック以外、デンジャー・マウス)、コリーヌ・ベイリー・レイは年間最優秀楽曲部門、最優秀新人部門にもノミネートしている。ちなみに、ナールズ・バークレイ「クレイジー」とジェイムス・ブラント「ユア・ビューティフル」は、英国で21世紀に最も売れた楽曲1、2位となっているのだ。

こうしたUK勢が席巻するなか、毎度のことながら、ロック勢は不遇なのだ。ストロークス、プライマル・スクリーム、ミューズ、ジョニー・ボーイ、カサビアン、レイザーライト、ジェット……こうしたバンドの最高のアルバムがいっぱいリリースされたのになあ。

また、今回のグラミー賞では、ジミー・カーター元米大統領が朗読したオーディオ・ブック「Our Endangered Values: America's Moral Crisis」が最優秀朗読アルバム部門(Best Spoken Word Album)にノミネートされたことが話題になっているのだ。

さて、最多8部門にノミネートされたメアリー・J・ブライジだけど、前回はマライア・キャリー、カニエ・ウェスト、ジョン・レジェンドの3人が最多8部門にノミネートされながら、結局、ジョン・レジェンドの新人賞以外は主要部門を受賞することができず、U2が5冠と圧勝した。メアリー・J・ブライジら本国であるUS勢が意地をみせるのか、それともUK勢がさらっていくのか、ロック勢対R&B/ヒップホップ勢以外にもこうした部分も見所となっているのだ。授賞式のライブ・パフォーマンスも楽しみだなあ。主要部門のノミニー・リストは以下のとおり(全リストは公式サイト参照)。


【年間最優秀レコード部門(Record Of The Year)】
・ メアリー・J・ブライジ 「ビー・ウィザウト・ユー」
・ ジェイムス・ブラント 「ユア・ビューティフル」
・ ディクシー・チックス 「ノット・レディ・トゥ・メイク・ナイス」
・ ナールズ・バークレイ 「クレイジー」
・ コリーヌ・ベイリー・レイ 「プット・ユア・レコーズ・オン」

【年間最優秀アルバム部門(Album Of The Year)】
・ ディクシー・チックス 『テイキング・ザ・ロング・ウェイ』
・ ナールズ・バークレイ セント・エルスホエア』
・ ジョン・メイヤー 『コンティニュアム』
・ レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 『ステイディアム・アーケイディアム』
・ ジャスティン・ティンバーレイク『フューチャー・セックス/ラヴ・サウンズ』

【年間最優秀楽曲部門(Song Of The Year)】
・ メアリー・J・ブライジ 「ビー・ウィザウト・ユー」
・ キャリー・アンダーウッド 「ジーザス、テイク・ザ・ホイール」
・ ディクシー・チックス 「ノット・レディ・トゥ・メイク・ナイス」
・ コリーヌ・ベイリー・レイ 「プット・ユア・レコーズ・オン」
・ ジェイムス・ブラント 「ユア・ビューティフル」

【最優秀新人部門(Best New Artist)】
・ ジェイムス・ブラント
・ クリス・ブラウン
・ イモージェン・ヒープ
・ コリーヌ・ベイリー・レイ
・ キャリー・アンダーウッド

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.