前作から12年、ファン待望の新作「ダイハード4.0」の予告編公開。

2006/12/20 05:16 Written by コ○助

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ブルース・ウィリスが世に出た出世作にして、スターとしての地位を固めた代表作でもある「ダイ・ハード」シリーズ。アクション作品が隆盛を極めた80〜90年代のハリウッド映画の中でも、特にファンの多い作品なりよね。ブルース・ウィリス演じるマクレーン刑事は完全無欠のヒーロー……というわけではなく、悪夢のような出来事に遭遇してしまったことを悲観しながらも戦い抜くその姿は時に笑いを誘い、また、ハリウッドお得意の派手なアクションも見応えがあり。コ○助の「心のベスト10」にも、今なおランクインするほど思い入れがある作品なりよ。

事実上シリーズ最後の作品となった「ダイ・ハード3」が製作されたのは、もう12年近くも前の1995年。当時は「ダイ・ハード3」をもってシリーズは完結、もう二度と続編は製作されない「はず」だったなりね。ところが、数年前から「ダイ・ハード4」製作の噂がチラホラと出始めたなりよ。その背景として、ブルース・ウィリスの主演作が以前ほどヒットしなくなったこと、ハリウッド全体が深刻なネタ切れの時期を迎え、リメイクや続編モノに頼る傾向が強くなったことなどが挙げられるなりが、例え後ろ向きな理由であったとしても、再びマクレーン刑事の姿を観られることを素直に喜ぶファンは少なくなかったなりね。

正式にシリーズ第4弾の製作が決定し、仮のタイトルが「ダイ・ハード4.0」と明かされたのは昨年の2月のこと。主演映画「ホステージ」のプロモーションのために英国のBBCラジオに出演したブルース・ウィリスが、新作について初めて言及したなりよ。ただ、この時点ではまだ監督も決まっておらず、脚本も執筆中と、タイトル以外は何も情報がないに等しい状態だったなりね。

その後「誰が監督をやるのか」「共演者には誰が起用されるのか」とさまざまな憶測が飛び交っていたなりが、今年6月に、ようやく「アンダーワールド」で注目されたレン・ワイズマン監督がメガホンを執ることが決定。また、「ダイ・ハード2」「バッド・ボーイズ」などを手がけたダグ・リチャードソンによる「サイバーテロ」を題材にした脚本も完成し、いよいよ「ダイ・ハード」シリーズの新作が現実のモノとして動き始めたなりよ。ちなみに脚本に関してはかなりの紆余曲折があり、当初は「タンカーの爆発によって起きた巨大津波がニューオリンズを襲う」というストーリーだったなりが、ニューオリンズが巨大ハリケーン「カトリーナ」に襲われたことを考慮して大幅に修正。完成したときには、全く異なる設定になっていたなりね。

撮影は今年6月から始まっており、来年6月の公開(米国。日本の公開時期は未定)を目指して鋭意製作中なりが、このたび公式ページ(英語)において、予告編の第1弾が公開されたなりよ。

この予告編を観たファンの反応はさまざま。諸手を上げて歓迎……とはいかないようで、「ブルース・ウィリスの体型がオッサンすぎて悲しい」「ブルース・ウィリスの頭髪がなくなった」「もはやマクレーン刑事である必然性がなさそう」などなど、やや賛否の「否」の意見が多いような印象を受けるなり。まだ「ダイ・ハード4.0」のほんの触りの部分を垣間見るのみなりが、空白の12年間の思いをぶつけるには、少し物足りない予告編だったなりね。

果たして「ダイ・ハード4.0」は、世界で3億6120万ドル(日本で81億6000万円)の興行収入を叩き出した「ダイ・ハード3」を越えることができるのか。不安もあるとはいえ、公開が楽しみな作品には違いないなり。

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