好発進の「Wii」、米国でリモコンのすっぽ抜けトラブルが話題に。

2006/12/02 12:10 Written by コジマ

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今日、12月2日に発売した任天堂の新型家庭用ゲーム機「Wii」。全国の販売店前には、この新型ゲーム機を手に入れようと長蛇の列が形成され、東京・新宿では開店前の午前4時に完売する量販店も出たのだ。米国に続いて日本でも好発進、任天堂関係者もほっと胸をなで下ろしていることだろう。

世界に先駆けて11月19日に発売した米国では、8日間で販売台数が60万台を突破、ソフトや周辺機器を含めて1億9000万ドル(約220億円)を売り上げた。ソニー・コンピュータエンタテインメントの「プレイステーション3」が今年度内の北米への出荷台数を100万台としているのに対し、「Wii」は400万台としているのだそう。

「Wii」の特徴は、何といってもモーション・センサーを搭載したワイヤレス・コントローラー「Wiiリモコン」。CMでも紹介されていたように、コントローラーを握って振ったり回したりすることよって、ゲームのなかのキャラクターがその動きを再現してくれる。肥満率の増加が深刻化している米国では、ダイエットができるゲームとしても好評みたいなのだ。

しかし、この「Wiiリモコン」に関するトラブルが米国で話題になっているという。なんでも、ゲームで遊んでいる途中でコントローラーが手からすっぽ抜け、テレビ画面や壁を破壊するという“被害”が報告されているそうなのだ。

YouTubeに投稿されている動画を見てみると、オフィスで「Wii」のテニスゲームを楽しんでいる男性がスマッシュを打った瞬間、手からコントローラーが抜け、壁にぶつかっている。この男性はすっぽ抜け防止のストラップをしっかりと手首に着けており、ストラップの付け根がちぎれていることをカメラに示し、「手に汗をかいていた訳ではないよ」とコメントしているのだ。こうしたトラブルがYouTube上で何件も報告されているそうで、なかには流血しているものもあるのだとか。これが事実だとすると、訴訟大国の米国のこと、近いうちに裁判沙汰になる可能性が出てくるのだ。

こうした“被害報告”について、任天堂は「そういう画像があるのは事実だが、米国でストラップがとれるなどのトラブルの情報は入ってきていない。品質管理についてはどこよりも徹底しており、通常の遊び方でとれたりすることはない。おもしろおかしく投稿されたものでは」(毎日新聞より)とコメント。いたずらやギャグの一環である可能性を指摘しているのだ。それでも同社は「今回の事態を前向きにとらえて、啓もう活動を推進したい」()と、慎重な姿勢を示している。次回出荷機の「Wiiリモコン」には、横に滑り止めのゴムが付けられたりして。

これが本当にせよ冗談にせよ、コントローラーを思い切り振ったからといってそれがゲームに反映されるわけではないようなので、興奮しすぎず、ほどほどにしていれば防げそうなのだ。それでも心配な方は、「Wii」専用の滑り止め手袋をどうぞ。

また、米国では「Wiiリモコン」によって腰痛や肩こりを訴えるユーザーも出てきており、訴訟問題に発展することを指摘する声も上がっている。こちらも、ほどほどにしていれば問題なさそうだけど……。

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