「欽ちゃん球団」が解散へ、山本圭一の暴行事件を受けて。

2006/07/19 23:35 Written by コジマ

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昨夜から今日にかけて、日本中の話題の的となった「極楽とんぼ」の山本圭一による少女への暴行問題。所属事務所の吉本興業は解雇処分と素早い対応をしたのだけれど、各方面への影響が心配されるなか、残念な知らせが届いたのだ。山本圭一がメンバーだった「欽ちゃん球団」こと茨城ゴールデンゴールズが19日、球団を解散することを決定したのだ。

昨年の発足以来、さまざまな話題で野球界の活性化に協力してきたゴールデンゴールズ。柔らかい人柄の萩本欽一が監督兼オーナーを務め、コーチ陣に元プロ野球選手を迎えるなど話題性が高く、女性選手が所属していることも目を引いていたのだ。テレビゲームの「実況パワフルプロ野球12」(コナミ)に登場することからも、注目度の高さがうかがえるのだ。

こうしてチームが軌道に乗っていた矢先、たった1年半弱で解散することとなってしまった。羽田空港で解散を明らかにした欽ちゃんは、涙を浮かべながら「大好きな野球だったけど、やめることにしました。ごめんなさい。みんなごめん。申し訳ございませんでした」とコメント。周囲にはほとんど相談せずに決断をしたようなのだ。山本圭一からは17日深夜に電話で連絡を受けたそうで、「すみませんと言っていた。反省してどこかできちんと仕事をするまで私に責任がある」(毎日新聞より)と、“監督”としての責任を明言した。チームの公式サイトには「この度は、山本選手の事件について、皆さまをお騒がせしている件は深くお詫びいたします。事務局としても今回の事は真摯に受け止めて対応していきたいと考えております」という謝罪の言葉が掲載されている。うーん、本当に残念なのだ。

しかし、今回の山本圭一の事件は、ゴールデンゴールズの遠征先で起こったこと。しかも、チームの男性選手2人も同席していたというから、解散は妥当な判断と言わざるを得ない。欽ちゃんの「山本だけが責められる問題ではない」というコメントも理解できるのだ。それにしてもかわいそうなのが、事件に関与せず真面目に野球へと取り組んでいた選手たち。突然の解散通達に、泣くに泣けないといった心境だろう。しかもメールでの一斉送信だなんて……。

ただ、入場券を販売したため年内分は予定通り実施する方向で検討しているそうで、解散時期はかなり先のことになりそうなのだ。22日に予定している新潟県での遠征試合も決行、8月の全日本クラブ選手権への出場は未定としている。公式サイトでは「今後のスケジュールに関しては、関係者や応援していただいた皆様への責任もございますので、慎重に協議した上で、決定していく意向です」と発表、試合をこなすにしても、選手のモチベーションが上がらなそうだし、心ない観客から野次が飛びそうな予感がするのだ。

売れっ子芸人だったため、山本圭一がレギュラー出演している「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)や「ハジメちゃん〜あなたの大人年齢は?〜」(朝日放送)などが出演場面の削除や番組差し替えを決めるなど放送各局は対応に追われているほか、19日朝の情報バラエティー「スッキリ!!」(日本テレビ系)では、山本圭一の相方である加藤浩次が号泣しながら謝罪していたのだ。また、ネット上でも大きな反響を呼んでおり、YouTubeでは「スッキリ!!」の謝罪場面の再生回数が120万を超え、2ちゃんねるでも関連スレッドが乱立、ブログでもかなり多く取り上げられている。

こうした余波は今後も広がっていくことが予想されているのだけれど、加藤浩次が嗚咽しながら「会社の下した解雇という決断を、相方の山本には、今は深く受け止めてもらいたいと思います」と訴えたように、山本圭一には深く、本当に深く反省してほしいのだ。


☆茨城ゴールデンゴールズの歩み
2004年末 チーム結成を表明
2005年1月 入団テストを実施
2005年3月 茨城県野球連盟加盟承認、日本野球連盟加盟承認
2005年5月 全日本クラブ野球選手権北関東ブロック予選大会出場(優勝)
2005年6月 茨城県からNPO法人として認証される。
2005年9月 全日本クラブ野球選手権に出場(準々決勝で敗退)
2006年4月 「つくばゴールデンチャレンジカップ」の開催を表明
2006年7月 遠征先の北海道函館市でメンバーの「極楽とんぼ」山本圭一が少女との飲酒・暴行が発覚。「山本事件」の責任を取る形で球団の解散意向を表明

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