ザ・フー、24年ぶりとなる新アルバムと世界ツアーの日程を発表。

2006/07/15 18:13 Written by コジマ

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昨年のライブ8や音楽フェスティバルへの出演など、精力的に活動を始めたザ・フー。1982年発表の『イッツ・ハード』以来、24年ぶりとなるスタジオ・アルバムがリリース日とワールド・ツアーの日程が、12日に開設された「TheWhoTour.com」で発表されたのだ。アルバムのリリースは、ソングライターでギタリストのピート・タウンゼントが公式サイトの日記で公約していた初夏より大幅に遅れて10月23日が予定されている。

10月リリースのスタジオ新作「Who 2」(仮題)は、ピート・タウンゼントが公式サイト「Petetownshend.com」で発表してきた「The Boy Who Heard Music」という物語をもとに作られたロック・オペラを中心に構成されるもようで、今月24日には、その11分に及ぶロック・オペラの部分をカットしたマキシ・シングル「Wire & Glass」がリリースされるのだ。

ワールド・ツアーは9月12日(米フィラデルフィア)からスタートし、年内は北米を回り、来年には南米、オーストラリア、欧州のほか、日本を含む東アジアにも来るそうなのだ。ベーシストのジョン・エントウィッスルが心臓発作で急死し、ピノ・パラディーノを後任に迎えた02年以来で、来日公演は04年のROCK ODYSSEY以来となる。

ツアーには、オリジナル・メンバーのピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリー(ボーカル)のほか、ピートの弟のサイモン(ギター)、ピノ・パラディーノ(ベース)、リンゴ・スターの息子にしてキース・ムーンの弟子であるザック・スターキー(ドラム)、ジョン・“ラビット”・バンドリック(キーボード)が参加する予定だとか。

今回のツアーに関して、ピート・タウンゼントは「今までこれほどツアーを楽しみにしたことはない」、「ロジャーとオレはよい関係で、ロックをする準備はできている」と語っている。また、ロジャー・ダルトリーは「ファンに『待つことに価値がある』と感じてほしかった」「(アルバムが)良いものであるなら、25年かかったことは問題じゃないだろう? 事実、良い作品が作れたしね」と自信をのぞかせているのだ。

“世界最強のライブバンド”の呼び名も高いザ・フー。キース・ムーンが他界した今、往年の破壊的パフォーマンスは期待できないだろうけど、ロジャーの「マイクぶん回し」とピートの「ウィドミル奏法」を生で観られるなんて、本当に楽しみなのだ。

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