人気アートディレクターの佐藤可士和氏の手による、ポップで可愛らしいデザインを採用。基本的なFOMAの機能に加え、「防犯ブザー」やGPSを使って保護者が居場所を確認できるサービス「イマドコサーチ」に対応させるなど、細かい配慮が施された端末として、NTTドコモのキッズケータイ「SA800i」は各方面から高い評価を得ているなりよね。3月の発売開始時期が学校の入学シーズンと重なったこともあり、NTTドコモには連日数百件の問い合わせが殺到。しばらくは全国的になかなか手に入らない状態が続いていたようなりよ。これまでこの手のユーザーを絞った端末はあまり売れないのが常だったため、「SA800i」がヒットしたのは異例の事態とも言えるなりね。

このヒットの背景には、昨今の子どもを狙った悪質な犯罪が多発していることがあるのは言うまでもないなりが、「SA800i」は単に「防犯ブザー」や「キッズモード」を搭載しただけの、「とりあえず機能を載せておきました」的な子ども向け端末ではなく、GPSとの連動した機能がかなり考えられている端末ということも人気のポイントなりよ。ほかのキャリアの子ども向け端末とはひと味違うものに仕上がっているなりね。

ちなみにGPSとの連動機能で特徴的な例を少し見ておくと。例えば、この端末を持った子どもに何らかのトラブルが起きて連絡が取れなくなった場合でも、携帯電話の電源が落とされた段階で自動的に位置情報を送信したり、その後も自動的に電源が立ち上がって位置情報を再送したりするなりよ。また、「防犯ブザー」が作動した際には、自動的に登録された通話先に音声発信されるほか、位置情報をメッセージで送信する機能も付いているなりね。

それでは簡単に「SA800i」の特徴やスペックを振り返っておくなり。

［NTTドコモ　SA800i（三洋電機製）］
・2.2インチ、26万色表示のTFT液晶を搭載。
・32万画素CMOSカメラ（アウト）、10万画素CMOSカメラ（イン）を搭載。
・約100デシベルのアラームが作動する「防犯アラーム」を搭載。
・電源OFFと同時に、現在地の位置情報（GPS）をイマドコサーチ契約者にメッセージ送信。
・電源OFF後も設定した間隔ごとに自動的に電源が起動、現在地の位置情報（GPS）をイマドコサーチ契約者にメッセージ送信。
・付属の専用工具でしか取り外しができない「バッテリーロック」機構を採用。
・メニューやガイドを平仮名で表示する「キッズモード」を採用。
・最大5件の連絡先にワンタッチで電話できる「直デン」ボタンを搭載。
・本体色はトリコ、ミント、アクアの3色。

さて、この「SA800i」。現在発売中のトリコ、ミント、アクアの3色も可愛らしいカラーなりが、新たに2色のカラーバリエーションが加わることになったなりよ。ただ、現時点ではまだどのようなカラーが追加されるのかは分からず。実は、NTTドコモが用意した5つの候補カラーの中からユーザー投票で人気を集めた2色を発売するという、携帯電話では珍しい試みを行うことになったなりね。

5つの候補カラーにはまだ名前が付けられていないのでパッと見の印象なりが、ブラック、イタリアンカラー、ホワイト、ピンク、グリーンといった感じ。「キッズケータイ.com」で投票を受け付けているようなので、興味ある人はぜひ一票を投じてくださいなり。