ボーダフォンのワンセグ携帯、シャープ製「905SH」開発の舞台裏。

2006/04/01 12:55 Written by コ○助

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4月1日のワンセグ本放送開始に合わせて、auやNTTドコモは対応端末を市場に投入しているなりが、ボーダフォンは現時点での対応端末はゼロ。これはワンセグのサービスが立ち上げと同時に本格化することはないとの読みから、あえて急いで対応端末を投入しない方針だと説明しているなりが、少しでも早くワンセグを体験したいボーダフォンユーザーからは不満の声も聞こえてくるなりよね。テレビケータイの世界を切りひらいてきたボーダフォンだからこそ、ワンセグにも力を入れてラインアップを充実して欲しかった……と感じているユーザーも少なくないなりよ。

とはいえボーダフォンも準備は進めており、3月16日にはシャープ製のワンセグ携帯「905SH」を発表。ほかのキャリアが投入している対応端末よりも、よりワンセグ視聴に最適化するべく、液晶が90度回転して横向きになる「サイクロイドスタイル」を採用した魅力的かつ斬新なスタイルの端末なりよ。これまで日本の携帯電話にはなかった独創的な形状のため、物欲を刺激されているボーダフォンユーザーは多いかもしれないなりね。

[905SH(シャープ製)]
・ボーダフォン初のワンセグ対応ケータイ。
・液晶が90度回転して横向きになる「サイクロイドスタイル」を採用。
・16:9の横長のワイド画面を採用。
・ワンセグに加え、アナログテレビ放送、FMラジオの受信も可能。
・連続視聴時間はイヤホン使用時に約4時間。
・240×400ドット表示に対応した2.6インチモバイルASV液晶を搭載。
・202万画素CCDカメラを搭載。
・おサイフケータイ「Vodafone live! FeliCa」に対応。
・顔認証機能を搭載。
・外部メモリはminiSDカード。
・本体色はブラック、ホワイト、アクアマリン。
・6月頃に発売予定。

この「905SH」はどのようなコンセプトで開発されたのか、また、「サイクロイドスタイル」を採用した理由やその苦労についてシャープの開発担当者に聞いたインタビューがITmediaに出ているなり。

「横長画面に表示されるコンテンツを、しっかり持って見るんだという形。サイクロイド型は、電車の中など足下が不安定な状況下でしっかり持つことができ、片手でつり革につかまった状態でもしっかり視聴できる。一方で、机の上に置いた状態でも(充電台などを必要とすることなく)安定した形で置くことができる」
「サイクロイドとは、タイヤのような円状のものが地面を転がるときに、任意の円周上の1点がたどる軌跡のこと」
「回転の軌跡の限られた範囲に可動部を入れ込むのは本当に大変で、ここには技術陣の汗と涙のドラマが詰まっている」

16:9のワイド画面に映し出される映像をしっかり持って見る。このあたりの発想は、テレビの世界でダントツの人気を誇るシャープならではのこだわりといった感じなりか。小さい画面でテレビを見ることに疑問を感じている人もいるかと思うなりが、2.6インチの液晶サイズがあればサッカーの試合中継でもボールがちゃんと見えるレベルだし、「サイクロイドスタイル」のような見やすさへの工夫が凝らされているので、かなり便利に、楽しくテレビライフを送ることができそうなりよ。早く実機を触ってみたいと思わせる端末なりね。

発売までもう少し時間がかかるなりが、W杯までには発売するようなので、ボーダフォンユーザーは首を長くして待つべし。

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