米ファスト・フードの売上げに回復の兆し。

2005/11/14 14:27 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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半年ほど前になりますが、アメリカのファストフード業界で話題になった巨大ハンバーガーの体験レポートをnarinari.comでご紹介しました。これは「ハーディーズ」(「カールズ・ジュニア」という別名店もありますが、これも同じレストラン)というチェーン店が導入した「モンスター・ティック・バーガー」というメニュー。ベースは150グラムの巨大牛肉パテ。それが1枚ならぬ、2枚乗ったダブルバーガーなのですが、そこにトッピングとしてベーコン、チーズ、マヨネーズ、バターが上乗せされ、さらにそれが大きなパンにはさまれ……。その名の通り「怪物」なハンバーガーなのでした。ちなみにこれたったひとつで1,420キロカロリーもあり、1個食べれば小柄な日本人なら一日に必要なカロリー摂取が出来ます(笑)。

さてその体験コラムでは、「ここ数年の米ファスト・フード市場は、健康志向の高まりにより業績が低迷ぎみ」ということを書いたのですが、つい先日ウォール真木が目にした新聞の記事によると、同市場の売上げは最近、再び上昇しているということなのです。

日本でもお馴染みの「ケンタッキーフライドチキン」(KFC)は、過去3ヶ月の売上げで6%の上昇を記録。昨年の同時期には3%減少だったといいますから、かなり改善していますね。

政府レベルで「肥満防止プログラム」に取り組み、メディアでも毎度のようにヘルシーな食生活の重要さがしつこいくらい言われ続けているのに、これは一体どうしたことでしょう?どうやら一時的に健康的な食事を心がけるようになったものの、やっぱり長年親しんだ食べ物がやっぱり好きだ!ということらしいです。結局アメリカ人は元の食生活に戻ってしまったのですね……。さらに若い世代はダイエットや生活習慣病に対してあまり深刻に考えていないといった背景もあり、これらが最近のファスト・フードの再人気を支えているようです。

何はともあれ、今回のようなジャン・クフード人気再発がこのまま続くとアメリカはどうなってしまうのでしょう。とある研究機関の予想では、近い将来男性では10人に9人、女性でも10人に7人が肥満になってしまうだろうといわれています。

もうちょっと本気で健康に気を付けないと大変なことに……(汗)。

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