NTTドコモ、FOMA「902i」シリーズ6機種を発表。

2005/10/19 16:32 Written by コ○助

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10月に入った頃から、ネットには徐々に流出画像が出始めていたなりが、ようやくNTTドコモの冬商戦向けFOMA「902i」シリーズ6機種が発表されたなり。ソニー・エリクソンがFOMAに初参戦しているほか、今年8月に「NTTドコモ、『音声通話定額』をトランシーバー方式で提供へ」の記事でお伝えした「PTT(プッシュ・トゥ・トーク)」を利用した新機能「プッシュトーク」、そして「おサイフケータイ」でクーポン券などが利用できる「トルカ」サービスが全機種で利用できるようになっているなりね。

それではまず、各機種のスペックと簡単な特徴をまとめておくなり。

[D902i(三菱電機製)]
・新サービス「プッシュトーク」に対応(申込不要)。
・待受け画面に情報をテロップ表示する「iチャネル」に対応。
・262,144色表示に対応した2.8インチTFT液晶(240×400ドット)搭載。
・オートフォーカス機能付き有効画素200万のスーパーCCDハニカムカメラ搭載。
・ミュージックプレーヤー機能を搭載。
・外部メモリはminiSDカードスロット。
・パズルゲームの名作「コラムス」の進化版「コラムスジュエル」をプレインストール。
・本体色はプレミアムイエロー、ラスターホワイト、クールブラック、ルミナスピンク。

[F902i(富士通製)]
・新サービス「プッシュトーク」に対応(申込不要)。
・待受け画面に情報をテロップ表示する「iチャネル」に対応。
・262,144色表示に対応した2.4インチTFT液晶を搭載。
・オートフォーカス機能付き有効画素200万のスーパーCCDハニカムカメラ搭載。
・カメラ機能はパノラマ撮影に対応。
・背面に丸窓型の「ラウンドディスプレイ」を搭載。
・指紋認証機能を搭載。
・ミュージックプレーヤー機能を搭載。
・外部メモリはminiSDカードスロット。
・コーエーの「Mobile三国志2」をプリインストール。
・本体色はプラチナミラー、メタルブロンズ、グロッシールージュ、フェアリーラベンダー。

[N902i(NEC製)]
・新サービス「プッシュトーク」に対応(申込不要)。
・待受け画面に情報をテロップ表示する「iチャネル」に対応。
・262,144色表示に対応した2.5インチTFT液晶を搭載。
・業界初の静止画手ブレ補正機能&オートフォーカス機能付き有効画素200万のスーパーCCDハニカムカメラ搭載。
・フルブラウザ搭載。
・ミュージックプレーヤー機能を搭載。
・外部メモリはminiSDカードスロット。
・「ダービースタリオン」と「ドラゴンクエストII」をプリインストール。
・本体色はダークワイン、シャンパンオレンジ、ミスティラベンダー、インディゴブルー。

[P902i(パナソニック・モバイル・コミュニケーション製)]
・新サービス「プッシュトーク」に対応(申込不要)。
・待受け画面に情報をテロップ表示する「iチャネル」に対応。
・262,144色表示に対応した2.4インチTFT液晶を搭載。
・201万画素のMaicoviconカメラを搭載。
・SDオーディオ対応のミュージックプレーヤー機能を搭載。
・ヒカリ×カスタムジャケット搭載。
・Bluetooth対応。
・外部メモリはminiSDカードスロット。
・「タイガー・ウッズ PGA TOUR」と「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」をプリンストール。
・本体色はシルバー×クールグラス、ブラック×ラバーブラック、ホワイト×ブーケグラス。

[SH902i(シャープ製)]
・新サービス「プッシュトーク」に対応(申込不要)。
・待受け画面に情報をテロップ表示する「iチャネル」に対応。
・262,144色表示に対応した2.4インチVeilViewモバイルASV液晶を搭載。
・動画手ブレ補正機能&オートフォーカス機能付き316万画素CCDカメラを搭載。
・SDオーディオ対応のミュージックプレーヤー機能を搭載。
・ファイルダウンロードに対応したフルブラウザやドキュメントビューワを搭載。
・外部メモリはminiSDカードスロット。
・「みんなのGOLFモバイル2 for SH」をプリインストール。
・本体色はカーボンレッド、レザーブラック、シェルブルー、グラスホワイト。

[SO902i(ソニー・エリクソン製)]
・新サービス「プッシュトーク」に対応(申込不要)。
・待受け画面に情報をテロップ表示する「iチャネル」に対応。
・ソニー・エリクソン初のFOMA端末。
・262,144色表示に対応した1.9インチ全透過TFT液晶を搭載。
・動画手ブレ補正機能&オートフォーカス機能付き318万画素CMOSカメラを搭載。
・波型のキー形状が特徴的な「ウェーブデザインキー」。
・外部メモリはメモリースティックDuo。
・「シムシティ3D for SO」をプリインストール。
・本体色はダークブルー×ブラウン、レッド×レッド、ホワイト×ホワイト。

「902i」シリーズの目玉となる「プッシュトーク」は加入手続き不要で、1プッシュ5.25円で利用できるサービス。トランシーバーのような使い勝手の「プッシュトーク」は、登録した人全員と音声による会話ができるなりが、あくまでも一方向の通話しかできないのが特徴なり。つまり、誰かが話している間は、ほかのメンバーはその話を聞いているのみで、交互に話をするイメージ。各端末に用意された「プッシュトークボタン」を押すたびに課金されるので、どんなに一度に長く話そうが、誤って押してしまおうが、1プッシュにつき5.25円がかかってしまうなりが、月額1,050円の定額プラン「カケ・ホーダイ」が用意されているため、ヘビーに使いたいときにはこのプランに加入することになるなりね。

[プッシュトーク(基本プラン)]
・1プッシュ5.25円(年内は無料になるキャンペーンを実施)。
・同時通話は最大5人まで可能。
・別途「カケ・ホーダイ」(月額1,050円)を用意(要申込)。

これに加えて、さらに大勢のメンバーと会話したり、プレゼンス機能(状態表示機能)を使いたい場合には「プッシュトークプラス」(月額2,100円)が用意されているなり。

[プッシュトークプラス]
・月額2,100円の定額制。
・同時通話は最大で20人まで可能。
・最大200グループ、1,000名までの登録が可能。
・ただし、各回線とは別に、グループを管理する代表の1回線のみ、管理料(月額10,500円)が別途必要。
・プレゼンス機能を使用可能。
・パソコンでも携帯でも、ネットワーク電話帳の編集が可能。

NTTドコモは「プッシュトーク」を音声通話とメールの中間にあるサービスと位置づけているなりが、ユーザーにどの程度受け入れられるかは未知数。同種のサービスを用意していると言われているauのサービスの行方を占う意味でも、NTTドコモの「プッシュトーク」の利用動向には注目しておく必要がありそうなり。

☆記者会見の質疑応答より(回答はNTTドコモ 執行役員プロダクト&サービス本部 マルチメディア部長 夏野剛氏)

Q.プッシュトークはパケット通信を使った会話ですか? 
A.はい、そうです。

Q.プッシュトークは他キャリアとの連携、乗り入れは検討していますか?
A.PTTは欧米では一部同機種間で互換性を持っているものもあります(モトローラなど)。ただ、ドコモでは「902i」シリーズの6社のメーカーをまたいで互換性を持たせたため、世界中のPTTサービスとは仕様が異なります。PTTは通常、法人向けの仕様のものが多い中、ドコモはコンシューマーにも使いやすいようにかなり仕様を変えているので、他キャリアがどういうサービスを行なうのかわからない今では、乗り入れは想定していません。

Q.プッシュトークのプレゼンス機能ですが、海外では基本的な機能になっているのに、ドコモでは「プッシュトークプラス」(月額2,100円)でしか使えない理由は?(※プレゼンス機能とは、登録者の今の状態が一目でわかる機能のこと。メッセンジャーのステータスのようなもので、「お休み中」「研修旅行」「打ち合わせ中」「午後出勤です」などの状態を相手に伝えることができる)
A.コンシューマー向けにプレゼンス機能を入れなかったのは、なかなかプライベートなお付き合いをする人にプレゼンスを出す人はいないだろうな、と想定したからです。参入障壁とまでは言いませんが、メンバーを登録して、プレゼンスを登録して、と登録作業を増やすのではなく、お客さんが簡単に使えるようにベーシックな機能のみを搭載しました。

Q.プッシュトークにボイスメール機能は搭載していないのでしょうか?
A.ボイスメール機能は用意していません。PTTはその瞬間に会話をするのが良いサービスだと思いますので。

Q.販売予定日と価格を教えてください。
A.冬のボーナス商戦に向けて順次販売していきたいと思っています。想定価格は代理店次第なので特に決まった価格はありません。現在はまだわかりません。

Q.プッシュトークのネットワーク負荷はどうなのでしょうか。
A.ユーザーがどれくらいお使いいただけるか。データ量そのものはそれほど多くありませんので、どれくらいのユーザーさんがどれくらい使うかによって負荷は違ってくると思います。このためにネットワークを増設するということはしていません。

Q.プッシュトークは音声定額でもないのに、なぜ「カケ・ホーダイ」というネーミングのプランを用意したのですか?(※プッシュトークは基本使用料無料。ただし、1プッシュにつき5円の料金がかかる。この料金を定額にした月額1,000円のプランがカケ・ホーダイ)
A.あくまでもプッシュトークの「カケ・ホーダイ」プランということです。プッシュトークでお話をしている人にしてみればかけ放題という感覚だろうと。すでに「パケ・ホーダイ」というプランがあるので、「カケ・ホーダイ」にした、という程度の話です。

Q.アプリに関しては「901i」シリーズから成長しましたか? 「高速なゲーム」と言いますが、「901i」シリーズに比べて数値的な違いはありますか?
A.数値的なものは用意していないのですが、OSを含めて処理が速くなっています。アプリの容量サイズとか基本的な部分は変えていません。

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