NTTドコモ、「音声通話定額」をトランシーバー方式で提供へ。

2005/08/16 16:57 Written by コ○助

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月額固定料金を支払えばウィルコム加入者同士の音声通話がかけ放題となる「ウィルコム定額プラン」(月額2,900円)が今年5月にスタートして以来、音声通話定額サービスに対する注目が日増しに高まっているなり。ウィルコムはこのサービス開始後、5月は+62,700、6月は+80,600、7月は+71,500と、契約者数を順調に伸ばしていることからも、いかに音声通話定額のインパクトが強かったかがうかがえるなりよね。遠距離恋愛のカップルや、単身赴任の父親と家族、会社の上司と営業マンなどなど、音声通話定額によってコミュニケーションの在り方が変わるシチュエーションはいくらでも考えられるなりが、これまで未開拓だった分野に果敢に切り込んだウィルコムの功績は大きいなりよ。

PHSよりも加入者が圧倒的に多い携帯電話では、通話のトラフィックが激増するとの懸念から音声通話定額に関しては議論が先送りされてきたなりが、主要3キャリアの中で最も早く音声通話定額の導入に動き出したのはボーダフォン。さすがにウィルコム同様の「加入者同士の通話がかけ放題」とまではいかないなりが、家族割引サービスの加入者を対象に、月額315円(1回線ごと)の低料金で家族間の音声通話がかけ放題となる「家族通話定額」を発表し、11月1日からスタートさせるなりね。この家族間定額が好調で、かつトラフィックにも大きな影響を与えなければ、次の展開としては家族以外のユーザー間での音声通話定額、という流れになるのは当然なので、どの程度ユーザーが食い付くのかには注目しておきたいところなりよ。

こうしたほかのキャリアの動きに対し、NTTドコモもただ眺めていたわけではなく、音声通話定額の導入に向けての検討を進めてきたなりね。ただ、ウィルコムやボーダフォンと異なるのは、NTTドコモは約5,000万もの契約者を抱えていること。完全なる音声通話定額を導入したらシステムがダウンする可能性も否定できないだけに、そこはほかのキャリアよりも慎重に検討されてきたなりね。そして導き出された結論はトランシーバー方式による音声通話定額だったなり。

産経新聞の記事によると、NTTドコモの音声通話定額は「携帯電話に事前登録した人同士が、トランシーバーと同様の機能を使って交互に通話できるようにする」もの。サービス名称は「プッシュ・トゥ・トーク」で、携帯電話に専用番号が与えられ、この番号を使って相手を呼び出す仕組みだというなり。トランシーバー方式なので、片方がボタンを押しながら話し、ボタンを離すと相手からの声が聞こえるなりね。この方式ならシステムへの負荷を軽減できるため、導入を決めたようなりよ。

ただ、それでは普通のトランシーバーではないか、との疑問を持つかもしれないなりが、狭いエリアでしか通話ができないトランシーバーに対し、「プッシュ・トゥ・トーク」は携帯電話のネットワークを使うので全国どこのユーザーとも通話ができるのが大きな違いなりよ。しかも、通常の電話とは異なり、3人以上の複数人での通話も可能なため、会議や家族の会話などにも活用することができるのだとか。ボタンを押しながら交互に話すというスタイルはやや面倒臭そうではあるものの、なかなか便利な面も有りそうなりね。

サービス開始は10月から。価格は月額1,000〜3,000円とそれほど高くはならないようなので、NTTドコモユーザーの人はこのサービス、要チェックなり。

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