「スタンスは変わらない」アップル幹部が語る新型「iPod」。

2005/10/14 16:17 Written by コ○助

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「これまでの『iPod』ほど物欲がうずかない」「ビデオ再生はやはり魅力的」。アメリカ時間の12日に発表されたビデオ再生対応の「iPod」は先月発表された「iPod nano」ほどの絶賛を浴びることは無く、やや賛否が分かれている印象なりよね。否定的な意見で目立つのは「iTunes Music Store」で配信される動画コンテンツが日本では貧弱なこと、2.5インチのディスプレイでの動画閲覧に懐疑的なことなどなりが、アップルはあくまでも「動画再生機能はオマケ」というコンセプトのようなので、今回の第5世代の「iPod」は本体が薄くなったことと、ディスプレイが大型化したことを素直に歓迎するべきなのかもしれないなり。

そんな新型「iPod」について、アップル幹部のスタン・イング氏とトム・ボーガー氏が狙いや特徴をITmediaに語っているなりよ。

「新しいiPodに搭載されている液晶は、これまでのiPodに搭載されたカラー液晶よりも明るく、野外をはじめとしたさまざまなロケーションでコンテンツを楽しめます」
「新しいiPodもビデオの再生だけに特化しているわけではありません。新製品は第5世代の『iPod』であり、音楽を楽しむこと――“Music Experience”を拡大する製品なのです」
「フォトビューワやポッドキャスト、ビデオコンテンツなどの再生機能も“iPodは音楽を楽しむデバイスである”という基本スタンスを拡張するものでしかありません」

と、かなり「iPod」が音楽プレーヤーであるということを強調しているのが印象的。これは世界的に携帯ビデオプレーヤーという分野自体が消費者のニーズを上手く掴めておらず、なかなかブレイクスルーを迎えていないことから、「iPod」が携帯ビデオプレーヤーであるとの「レッテル」を貼られることを嫌った可能性もあるなりよね。これはアップルのブランド戦略の長けたところ。下手にビデオ再生機能をウリにしないところが上手いなり。

もちろん、ビデオ再生機能自体も魅力的。特にMacでは「iMovie」と連携することで家庭用ビデオで撮影した動画を「iPod」に転送し、出先で「iPod」上で楽しむ、もしくはテレビ出力して楽しむといった使い方もできるなりよ。ホームユースのみならず、この機能はビジネスユースでも活躍するシーンは多そうなりよね。また、現在主流のストリーミング型ではなく、「iTunes Music Store」で採用されているダウンロード型の動画配信を加速させる力を持つ可能性もあるので、そのあたりへの期待も大きいなり。

着実に進化を遂げ、他社の追随を許さない「iPod」。動画配信も含めて、今後の展開がますます楽しみなり。

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