「チャーリーとチョコレート工場」上映館に漂う香りを体験。

2005/09/13 07:38 Written by コ○助

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10日から公開が始まった話題の映画「チャーリーとチョコレート工場」、皆さんはもう観たなりか? 日本でも人気の高いジョニー・デップ&ティム・バートン監督のコンビによる新作ということで公開を楽しみにしていた人も多いと思うなりが、コ○助も長年ティム・バートン監督の作品を愛してきたファンの一人として、「チャーリーとチョコレート工場」の公開を心待ちにしていたなりね。

そのため、公開初日に鑑賞するべく東京・六本木のヴァージンシネマズ六本木ヒルズに行ってきたなりよ。この劇場を選んだのは単に自宅に近いから、という理由だけではなく、映像に合わせてチョコレートの香りを放つという珍しい試みが実施されているから。甘い、甘いチョコレートの映像を観るだけではなく、香りも体感することで、より「チャーリーとチョコレート工場」の独特な世界観に入り込むことができそうじゃないなりか。

今回、ヴァージンシネマズ六本木ヒルズなどの一部上映館で採用された放香システムは、アメリカのセントエア社が開発した「アロマトリックス」と呼ばれるもの。果物やコーヒーから一風変わった犬のニオイまで、約660種類もの香りを放つことができるシステムだというなり。これを国内のプロモツールという会社が輸入・販売を手がけ、ヴァージンシネマズ六本木ヒルズをはじめとする主要30館に売り込んだところ、数館が採用を決め、「チャーリーとチョコレート工場」で利用されることになったなりよ。

実際に劇場に足を運んでみると、入場口では「『チャーリーとチョコレート工場』ご鑑賞のお客様各位」という紙が配布されていたなり。それは、チョコレートの香りを発生させるので、もしチョコレートに関するアレルギーなどがある人は注意してください、という旨の注意書きだったなりよ。なるほど、万が一のための注意書きとはいえ、これまで映画を観る際に考えることもなかったことに注意を払う必要があるなりね。

劇場に入ると、その瞬間にフワッとチョコレートの香りが漂ってきたなり。これはちょっと新しい体験。映画が始まる前から、劇場内はチョコレートの香りでいっぱいになっていたなりね。映画が始まる前からチョコレートの香りがするのは、前の回が上映された際の残り香なのかな、とも思ったなりが、「アロマトリックス」の設置場所を見に行ったらずっと機械が作動しっぱなしのようだったので、上映前から気分を高揚させるために意図的に香りを漂わせているようだったなりよ。

面白いのは、映画のシーンに合わせて香りの強弱が異なるということ。テレビの作品紹介などにもたびたび登場する、チョコレート工場内を流れるチョコレートの川と滝のシーンではチョコレートの香りが強めに漂い、チョコレートの登場しないシーンではあまりチョコレートの香りを意識することがない、といった感じ。それほど強烈な刺激臭というわけではないので、ひょっとすると気が付かない人もいるかもしれないなりが、コ○助は確かに強弱を感じ取ることができたなりよ。

これだけ映画のテーマと香りの関係がハッキリとしている作品はそうそうあるわけでは無いので、ほかの作品への応用がどの程度できるのかは未知数なりが、「チャーリーとチョコレート工場」に関してはこのシステムは成功していると言えそう。体験できるのはヴァージンシネマズ六本木ヒルズのほかに池袋シネマロサ(9/16〜)、TOHOシネマズ高槻(9/17〜)、スガイシネマプレックス札幌劇場の4館だけと少ないなりが、お近くの人はぜひ該当劇場に足を運んでみて下さいなり。

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