アップル副社長、「iTunes Music Store」の日本での勝算を語る。

2005/08/05 10:07 Written by コ○助

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昨日正式オープンしたアップル・コンピュータの音楽配信サービス「iTunes Music Store」、皆さんは利用してみたなりか? コ○助も早速「iTunes」のバージョンを4.9に上げて「iTunes Music Store」の使い心地を試してみたなりよ。ザッと見た感じでは、「100万曲からスタート」という割には、それほど欲しい曲が見当たらない印象。エイベックスネットワークや東芝EMI、コロムビアミュージックエンタテインメントなど国内15のレコード会社が参加しているとはいえ、楽曲を出し惜しみしている感じがするので、まだまだラインアップが実用的なレベルとは言い難いなりね。せめて最新のシングル曲は手に入るような環境になると、TSUTAYA要らずになってとても便利なのに。

「iTunes Music Store」という黒船の襲来によって、日本の既存音楽配信サービスはこぞって1曲あたりの料金を引き下げに踏みきり(オリコン、レーベルゲート、エキサイト、USENなど)、また、Napsterがタワーレコードと共同で音楽配信サービスに乗り出すことを発表するなど、日本の音楽配信サービスが大きな渦を巻き始めたなりよ。「iTunes Music Store」の使い勝手や曲のラインアップ数云々はともかく、市場にこうした好影響を与えているだけでも、アップル・コンピュータが日本で事業展開することの「意味」があるなりよね。もちろん、長年のアップルファンの一人として、「iTunes Music Store」の成功を祈らずにはいられないなりが。

そんな「iTunes Music Store」の今後について、アップル・コンピュータのフィリップ・シラー上席副社長が見通しを語っているインタビューがインプレスに掲載されているなり。

「(日本でのサービスは)100点満点がとても満足しているということであれば、iTMSそのものに対しては100点満点を与えられます」
「一番時間がかかったのは、音楽会社との調整でした。これにはかなり労力を費やしました。日本の音楽業界と米国の音楽業界とは、音楽配信に関する認識が大きく異なったことも背景にはありました」
「(価格は)私は、それほど高いとは思っていません。手頃な料金設定を実現することに関しては、大変な努力をして取り組んできましたし、米国と日本では、音楽の市場形態が違うという側面も考慮しなくてはなりません」
「具体的なビジネスゴールについてはいえませんが、欧米でのiTMSも、iPodも、当初設定したゴールを遙かに超える実績を記録しています。当初は、100万曲のダウンロードを目指したが、これも予想を超えました。1,000万曲も、1億曲も、5億曲も、予想を超えている。日本でも同じようなことが起こるはずです」

アメリカで2003年にはスタートしていた「iTunes Music Store」なりが、日本でのサービス展開が遅れていた事情については、やはり音楽会社との調整という部分が大きかったようなりね。大手レコード会社ではソニーミュージックなどが参加していないなど、まだまだ交渉すべき点は多いなりが、スタート時点での自己評価では「100点満点」と豪語しているあたり、相当な自信を持っていることがうかがえるなり。

まあ絶大なブランド力と、「iPod」との連動を謳っている以上、ほかの音楽配信サービスよりも成功を収める可能性が極めて高いのは確か。コ○助もご祝儀の意味合いを兼ねてなりが、早速10曲ほどダウンロードしてしまったし(笑)。でも、ある程度成功のイメージができているからといって、そこにあぐらをかくことなく、より良いサービス、充実した曲数を提供できるよう、まだ参加していないレコード会社などへの粘り強い交渉を続けて欲しいものなり。来年の今ごろ、音楽配信サービスがより身近なモノになっているためにも、アップル・コンピュータには頑張って欲しいなりね。

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