ホワイトソックス、不調の高津臣吾投手に戦力外通告。

2005/07/19 09:19 Written by コ○助

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先日、デビルレイズを戦力外となった野茂英雄投手に続き、今度はホワイトソックスの高津臣吾投手が戦力外通告を受けてしまったなり。「35歳のルーキー」として海を渡ってからまだ2年目のシーズン。「調子が悪ければ即解雇」という、メジャーの厳しい現実を突きつけられたなりね。

高津投手がメジャー移籍を決断したのは2003年のシーズンオフのこと。FA権を行使してメジャー移籍を宣言、オファーを待ったなりが、日本での実績は十分とはいえ年齢的な問題や高年俸がネックとなり、なかなか移籍先が見つからずに年を越したなりね。そして2004年1月に投球披露会を実施してホワイトソックス入りを掴み、入団会見では「シカゴは私にとって『フィールド・オブ・ドリームス』です」と抱負を語っていたなり。

メジャー1年目の2004年に与えられたポジションは、日本での実績がある抑えではなく中継ぎからのスタート。首脳陣の期待以上の好投を続け、6月には抑えに昇格し、シーズンが終わってみれば59試合に登板、6勝4敗19セーブ、防御率2.31という好成績を残したなりよ。ホワイトソックスに高津あり。そう言わしめるほど盤石なリリーフを見せ、付いたあだ名は「ミスターゼロ」。2年目の2005年は開幕から抑えとして大きな期待が寄せられていたなりね。

ところが、今年の高津投手はオープン戦から絶不調。ヤクルト時代にも無かったような連打を打たれるシーンや四球を連発するシーン、失投をスタンドに放り込まれるシーンが目立つようになり、地元で報道される内容も「マイナー降格」や「トレード放出」と暗い話題ばかりに。次第に登板機会が少なくなり、出場しても無失点ではなかなか切り抜けられない危うい投球を続けた結果、7月18日現在の成績は31試合に登板、1勝2敗8セーブ、防御率5.97と惨憺たる成績となってしまったなり。そして戦力外通告へと繋がってしまったなりね。

特にケガをしているわけでは無いので、今年の不調の原因は「配球を読まれるようになった」、もしくは「勤続疲労による球威落ち」のどちらかが考えられるなりが、試合を見る限りではボール自体はそれほど悪いようにも見えないので、前者のほうが大きい要因なのかな、という印象を受けるなり。ヤクルト時代は古田敦也捕手という天才的なパートナーの配球術によって高津投手の才能が引き出されていた感もあるだけに、ホワイトソックスでは、古田捕手ほどのパートナーに巡り会えていなかったことも成績に影響しているのかもしれないなりね。

今後は10日間のウェーバー期間中に他球団からの獲得申し入れを待ち、それが無かった場合にはホワイトソックス傘下のマイナーチームと契約するか、自由契約選手として自ら移籍交渉をしていくことになるなり。昨年のメジャーでの実績があるので、どこか移籍先は見つかりそうなものなりが、今季年俸の250万ドル(2億6,750万円)と同等の契約は難しそうなりね。

36歳の野茂投手と高津投手。ベテランの日本人メジャーリーガーが苦境に立たされているなりが、一年でも長くプレーを続けられるよう、どうか無事に移籍先が決まりますように。

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