楽天、前阪神の「死球王」マイク・キンケード内野手を獲得へ。

2004/11/10 12:17 Written by コ○助

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これまた意外な名前が飛び出してきたなりが、楽天の外国人選手として初めて名前が挙がったのは、骨折が元でシーズンを棒に振った「死球王」こと前阪神のマイク・キンケード内野手だったなり。阪神はすでに来季の戦力構想から外し、解雇を通達されているなりね。

キンケード選手が今季残した数字は26試合、打率.233、3本塁打、7打点、12死球という寂しいもの。「死球王」のネーミングは26試合で12死球という、通常は考えられないような被死球率の高さから来たものなりが、この数字がいかに多いのかということは、今季のシーズン通しての死球ランキングを見れば一目瞭然なりよ。今季の死球数上位5人を見てみると。

1位 グレッグ・ラロッカ内野手(広島) 23死球/122試合
2位 阿部慎之助捕手(巨人) 13死球/108試合
3位 マイク・キンケード内野手(阪神) 12死球/26試合 ←ココ
4位 高橋由伸外野手(巨人) 11死球/109試合
4位 村田修一内野手(横浜) 11死球/116試合

プロ野球のシーズン最多死球記録は、1952年に大洋ホエールズ(当時)の岩本義行選手の24死球。キンケード選手が仮にシーズン通して出場していたらこのプロ野球記録を塗り替えるのはほぼ確実だったと見て良さそうなほどのペースで死球を受け続けていたなりね。まさに「死球王」。珍プレー好プレーでも取り上げられるわけなり。

ただ、キンケード選手に対する評価は「ダメ外国人選手」なのかというとそういうわけでもなく。阪神ファンの間では真っ二つに分かれているなりよ。むしろ、擁護派のほうが多いくらいかも。オープン戦では打率.400、2本塁打、5打点の活躍を見せ、内外野と捕手をこなせる器用さから大きな期待をもって開幕に臨んだなりが、開幕直後の4月9日の中日戦でバルガス投手から頭部に死球を受けるアクシデントがあり、これが元で打撃不振に陥ったとの見方が強いなりね。そのため、同情する声が多いのは確かなりよ。

頭部死球からの復帰後もポコポコと信じられないほどの死球を受け、そのベースぎりぎりに立つ打撃フォームと堂々とした態度から「自ら球に当たりに行っているのでは?」との疑惑が浮上したこともあったなりよね。4月21日の中日戦では、ついに審判から「わざと右ひざを出した」という理由で死球を取り消されるという珍事もあったなり。

そして5月12日の巨人戦で手の甲に死球を受け、「左第四中手骨骨折(左手薬指骨折)」と診断され、戦線離脱。この時点で、阪神の戦力構想からは外れてしまったなりね。死球を受けるのは内角球を恐れずにさばこうとしているから、と評価するファンも意外と多いだけに、球団が早々に「失格」の烙印を押してしまったことはちょっと残念。

まあ正直なところ、もう一年は猶予を与えてあげて欲しかったなぁ、と思うなりよ。基本的にはかなり真面目な選手のようだし、何よりも守備をどこでもこなせるのは二重丸。今季年俸は8,800万円とそれほど高いわけではないし、少々の減俸をした上で来季化けることに期待してみるのも面白かったのではないかと。

そういう意味では、楽天が獲得に動いているのは悪い判断ではないかもしれないなり。キンケード選手が雪辱に燃えて打撃フォームの修正などに真剣に取り組めば、大化けする可能性は十分あると思うなりよ。コ○助としては楽天でもう一年キンケード選手のプレーを見ることができそうなのは嬉しい限り。ちょっと楽しみになってきたなり。

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