星野仙一SD「歩もうとしているのは破滅への道」。

2004/07/06 11:19 Written by コ○助

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近鉄とオリックスの合併問題が浮上してから、声高に「合併反対」「1リーグ制反対」を訴え続けている星野SD。野球界に影響力を持つ野球評論家や球界OBと呼ばれる人たちは多いなりが、なかなか正面切って今の動きを批判する人がいない現状の中で、一貫して巨人の渡辺恒雄オーナーに対する強烈な批判を繰り返す星野SDはさすが、といった感じなりか。一部にはこうした星野SDの発言の数々をパフォーマンスとして揶揄する人もいるなりが、言っていることは決して間違ってないと思うし、こういう発言ができる人材が他にいないというのも間違っているなりよね。

星野SDは公式ページの「星野仙一のオンラインレポート」で自身の考えを発信し続けているなりが、7月5日付けのコラムはなかなか興味深い内容だったなり。
「本当に合併という一番安易な道しか残されていないのか。このまま10球団へ8球団へと球団を減らしていっていいのか。近鉄もオリックスも赤字解消への努力をしたというけれど、本当に手を尽くしてきたのだろうか」
「(カネがある球団有利の制度導入で)戦力は偏り、年俸は高騰して経営は追いつめられる一方なのだから、ある意味で今こうして破綻する球団が出るのは目に見えていたことだ」
「1リーグ制への移行を声高にして反対球団を押える際にも、巨人側の発言は『脱退してこっちで新リーグを作りますよ。いいんですか』というような脅かしではないか」
「今の巨人の渡辺オーナーと、渡辺オーナーに追随するオーナーたちが歩もうとしているのはそうした不毛の、破滅への道だと思う」

書かれていることは、これまでドラフト制度改革もFA制度導入も、巨人主導でプロ野球界が動いてきたため、皆、巨人の言いなりになっている、と。その結果が戦力の偏りや年俸高騰の煽りを受けての球団経営の圧迫という事態を招いているのに、根本的な構造を変えようとしないで、「経営悪化→球団合併」という目先の方策しか考えていないプロ野球は破滅に向かおうとしている、と。まあ言っていることは長年批判されていたことをまとめたような内容なりが、賛同できる点は多々あるなりよね。

ちなみに、FLASHの最新号には「ライブドア『近鉄買収』仕掛人はヤクルト・古田だった!」という記事が載っており、その中で渡辺恒雄オーナーの「ベンチャーだか便所だか知らんが俺は不機嫌なんだよ!」という発言が紹介されているようなり。相変わらずの発言なりが、今はこういう人が牛耳っているプロ野球界を変えるチャンスでもあるなりよね。仮にライブドアが近鉄を買収することができなかったとしても、十分に問題提起をするきっかけを作ったと思うなりが、どうかこのチャンスを良い方向に活かせるような流れになることに期待したいものなり。そのためも、ライブドアや星野SDにはガンガン攻めて欲しいなりねぇ。

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