総合容器メーカーの大和製罐は、独自開発したアタッチメントを缶詰製品に装着することで、電子レンジ内でのスパークを抑制し、加熱調理できる「レンジ de 缶」を、国内で初めて開発した。今後は量産化に向けた取り組みを進めていく。

「レンジ de 缶」は、同社が開発した専用のアタッチメント(名称:ノンスパークキャップ)を缶の底に装着することで、加熱時に照射されるマイクロ波と金属素材の相互作用によって発生するスパーク(火花)を抑制し、加熱調理ができる製品。

従来は缶詰を温めて食べる際、中身を別の容器に移して電子レンジで温める方法が主流とされており、ライフスタイルの変化によるニーズには応えきれていないという課題があった。
そこで同社は「誰もが電子レンジで簡単に中身を温められる缶詰を提供したい」という想いから、2021年2月に開発プロジェクトを発足。4年の開発期間を経て、「レンジ de 缶」の開発に成功した。
今後は、量産化に向けた取り組みを加速し、「温めることでおいしく食べられる缶詰」という新たなジャンルの創出を推進していく。