映画監督の岩井俊二氏(61歳)が、12月8日に放送された情報番組「Mr.サンデー」(関西テレビ・フジテレビ系)の取材に対応。映画「Love Letter」の主演を務めた中山美穂さんと初めて会った時は「本当にお姫様のような感じで」「ちょっと神々しい感じでしたね」と語った。
番組の中で、中山美穂さんが亡くなったニュースを取り上げ、中山さんを見出した音楽ディレクター・福住朗氏や、「な・ま・い・き盛り」「すてきな片想い」を手掛けたディレクター・河毛俊作氏といった人物にインタビューを行った。
さらに数々の賞に輝き、中山さんの女優としての転機となった映画「Love Letter」を監督した岩井俊二監督にインタビューを実施。岩井監督は「『また一緒にやろうね』って話はしょっちゅうしていたので、それがもう、かなわなくなるのだと思うと…」と話し、「当時はどちらかというと、コメディーとか割とアグレッシブな役が多かった印象で、どちらかというとおきゃんな感じの役が多かったっていうか。そういう印象を僕も少なからず持っていたんですけど、実際お会いしたら、非常に、本当にお姫様のような感じで。非常に清楚で、まったく印象が違ったので驚いたっていう感じでした。ちょっと神々しい感じでしたね」と振り返る。
岩井監督によると中山さんは「本当にNGがほぼなかったですね。1番驚いたことでした」と話し、劇中のクライマックスで中山さんが「お元気ですか? 私は元気です」と言うシーンについては「こちらで細かく、何の演技もつけていなくて、1人でやったことです。本人の理解と本人の感受性でやった場面なんで、あの場面だけは僕の物ですらなく、あの演技だけは彼女の作品だなとすごく思います」と語った。