タレントのタモリが2014年秋サントリーコーヒーBOSSの新商品「プレミアムボス」のテレビCMに起用され、8月28日、新CM発表会に登壇した。CMはトミー・リー・ジョーンズ出演の「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」第42弾。

「最近ちょっと、記者会見とか色々やっていまして、本当にお忙しい中たくさん来ていただきまして、本当にありがとうございます」と、タモリの丁寧な挨拶から始まったこの日の発表会。タモリがこうしたCM発表会に登壇する姿は新鮮に映るが、本人曰く「CM記者発表会はたぶん無いですね、初めてです」だという。

この春、32年間続いた「笑っていいとも！」終了後の生活について聞かれると、「変わったと言えば、変わったけど。よく、新しいこと始めましたか？って聞かれるですが、あんまり始まってないですね。長年想っていた下町の方をブラブラしたい。坂道が好きで、坂道のない下町には全く興味なかったんですが、最近は坂道のない下町も面白いんじゃないかと思ったりも。電車に乗って下町に行っています」とコメント。

実際には、例えば「意味もなく、つくばエクスプレスに乗って、向こうに10分行って帰ってきた。一番前の車両の一番前の席をガキどもと取り合ったりもしました」とも。昼の帯番組がなくなって出来た自由な時間を満喫しているようだ。

普段の生活は「朝は今までと同じ、5時〜5時半に起きてます。やっぱ目が覚めるんです」と、ずっと続けて来た習慣は変わらないそう。長年の夢だったという“朝からべろべろに酔いたい”はすぐに実践してみたと明かし、「朝起きて散歩して、7時くらいから酒飲み始めて、9時にはべろべろになってるんですが、1週間やったら飽きました。そう長くは続かないですよ」と、すぐに満たされてしまったという。

また、先日8月22日には誕生日を迎えたが、「マネージャーなど4人で焼き肉を食べました。世間は冷たいもので、いいとも終わると誰も寄ってこないんですよね」と嘆いた。

「いいとも！」終了後はテレビを見る機会が増えているそうで、「テレビはね、見るものじゃなくて、出るものですね！降板したころは、テレビはほとんど見ません、って言ってたんですけど、内容を覚えていないだけで、テレビをつけっぱなしにして実際は見てます」とのこと。

毎日目にしていたタモリが画面から消えたことで起きた、いわゆる“タモロス”現象については「マスコミが騒いでるだけでしょ。世の中、すぐ忘れますから、もう気にしてないでしょう」と冷静に分析した。

そして話は今回のCMの話題に。オファーが来たこと、そしてそれがトミー・リー・ジョーンズとの共演だったことについては「不思議な感じでした。有名なCMですし。ジョーンズさんはね無口なんですけど、たまに冗談言ってましたよ。僕の方が1つ年上って事をさっき聞いて驚いたんですけどね」とコメント。

CMは「いいとも！」風のスタジオを再現したセットで撮影されたが、「セットは良く再現されてました。いいともに関わっていた人もいましたし。演出は、いいともの感じで、と言われて、自然にできました」と、タモリも感心する出来映えだったという。

また、イグアナのモノマネを披露したことについては「イグアナはね、CM本編よりもメイキング映像で使われてる斜めからの、この角度から本当は見てほしいんだよね。歳のせいか、体の柔軟性がなくて、体のいやらしい動きができてないね。もっと変態っぽくできるはずだったんですけど。イグアナをやるのは、十何年ぶりくらい。コンドルの着地はたまにやってたんだけどね」と見どころを語った。

新CMは「プレミアムな出会い」篇が8月29日（金）から、「テレビ局」篇が9月2日（火）から、「プレミアム対談A」篇、「プレミアム対談B」篇が9月上旬から全国で順次スタート。「テレビ局」には坂上忍、武井壮、鈴木おさむ、マツコ・デラックスも出演している。