亡き愛妻の力で? 視力が戻る、写真に語り続けたら「見えるように」。

2011/02/21 14:41 Written by Narinari.com編集部

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英国に住む76歳の男性は、10年前に患った眼の病気がもとで、約1年前に完全に失明した。残りの人生を光のない世界で過ごすのか……と諦めていたが、先日、亡くなった妻の写真を手にしているときに、突如として視力が戻ってきたという不思議な体験をしたそうだ。あまりの嬉しさに、その日は夜明けまでテレビを見続けたという。   

英紙デイリー・メールやデイリー・エクスプレスなどによると、この男性はノーサンプトンシャー州ダベントリーに住むジョージ・ハズペスさん。ハズペスさんは、10年前に目の病気を患って徐々に視力が低下し、1年前には完全に視力を失ってしまった。

医師からも「二度と視力は戻らない」と宣告され、落胆していたハズペスさん。それでも徐々に現状を受け入れ、積極的に外へ散歩に出かけるなど前向きな日々を過ごしていた。そんな彼の日課の1つが、2009年11月に亡くなった最愛の妻シーラさんの写真を毎晩手に取り、1日の出来事を語りかけるというもの。その日もいつものようにシーラさんへの報告を行っていたとき、“奇跡”が起きた。

写真を手にしながらテレビのほうへと体を向けると、見えなくなっていたはずの彼の視力が突然戻り、テレビのフルカラーの映像が目に飛び込んできたという。最初は不思議過ぎて不安を感じた彼も、現実を理解すると大喜び。再び光のある世界に舞い戻って来た喜びを噛みしめるべく、この日は朝5時まで徹夜でテレビを楽しんだそうだ。

それからは視力のある状態を保っているハズペスさんは、生後5か月の孫娘との対面もできた。「丸々とした小さな顔で、とても美しいよ」(デイリー・エクスプレス紙より)と、愛しい孫の顔を見られ、大きな喜びに包まれているようだ。

視力の回復後、彼は3つの病院を訪れ“奇跡”の理由を探ろうとしたが、いずれの医師も理由を説明することができなかったという。そのため、未だ彼の身に何が起きたのかはよくわかっていない。

ただ、デイリー・メール紙にコメントを寄せている専門家は、失明状態から視力が回復したのではなく、もともと医師が誤診していた可能性を指摘している。しかし、当のハズペスさんは「聖書は信じてないけど、スピリチュアルな世界は信じているよ」(デイリー・メール紙より)と語り、あくまでもなにか見えない力が働き、回復したと考えているようだ。

また、再び目が見えるようになったときの状況を考えれば、毎晩語りかけていた天国のシーラさんが力を与えてくれた――と美談でまとめたいところだが、ハズペスさんはこんなことも言っている。「キスや抱擁ができる、素敵な女性を探してるんだよ」(デイリー・メール紙より)。すっかり元気になり、新パートナー探しに意欲を燃やす夫の姿を見た天国のシーラさんが、温かい目で微笑んでいると願いたい。

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