医療用マリファナをいつでも購入可能、米で専用自動販売機が登場。

2008/01/30 11:48 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


アメリカ人が日本に来て驚くことのひとつに、自動販売機でお酒やタバコが売られている、というのが挙げられます。米国では飲酒は21歳からと決まっており(タバコは18歳、一部の州では19歳)、自分の年齢を証明するIDカード(免許証など)がないと、買うことも出来ません。もちろん「どう見ても21歳以上」な人には、免許証がなくてもお店側が売ってくれますが……。しかし、いつまでも若く見られたい女性心理としては、

「免許証見せて下さい」

といわれるのが嬉しかったりします。逆にいわれないとやさぐれます……。アジア人は若く見られる利点があるので、ウォール真木もかなりの年齢まで引っぱれたんですが、ここ数年はもうダメですねぇ(笑)。

話を元に戻しますが、このように飲酒・喫煙に厳しく、さらにタバコやお酒を購入する「だけ」でも年齢チェックが入る米国では、これらが自動販売機で売られるなんて考えられないのです。

ところがカルフォルニアでは最近、逆に日本人がビックリするようなアイテムが自動販売機で売られるようになったとか。なんとそれは、マリファナ……(汗)。

カルフォルニアでは1996年に医療用マリファナの使用が合法化されました。医師から痛み止めとして処方されれば、薬草店などで購入することが出来ます。そしてこの医療用マリファナを、痛みに苦しむ患者が真夜中でも購入出来るよう、今回登場したのが特別仕様の自動販売機。

この販売機は室内設置で、24時間体制の監視カメラ付き。そして当たり前ですが特別に許可された人のみが使えます。購入希望者は事前にマリファナ用の処方箋を持っていることを証明し、このマシン専用のプリペイドカードを申請しなければならないのです。日本でも今年から全国のタバコ自販機で、「タスポ」という年齢証明カードの認識システムが導入され、購入に制限がかかるそうですが、それに似ていますね。ただし米国版は、自販機のある室内に入るのにもカードが必要となるので、さらにセキュリティが厳しくなっています。

今回は試験的に2か所のみの設置ですが、反響によっては今後もっと増えていく予定。さらに将来的には別の処方薬、例えば「バイアグラ」や鎮痛剤「ヴィコディン」なども、こういった自動販売機で販売される可能性があるとか。

うーん、合理主義の王道ですな(笑)。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.