桑田真澄投手が再び大リーグへ、パイレーツとマイナー契約で合意。

2008/01/03 23:15 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


2006年末に米大リーグのピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約し、昨年6月9日に子供の頃からの夢であったメジャー昇格を果たした桑田真澄投手。デビュー戦となった6月10日のニューヨーク・ヤンキース戦では、アレックス・ロドリゲス内野手に2点本塁打を浴びるなど2回を登板し1安打2失点。上々のデビューとはいかなかったけれど、開幕前のアクシデントを乗り越えて39歳2カ月で夢をかなえた姿に日本中が感動したのだ。

ところが、デビューした6月こそ9試合で防御率2.53と好調だったものの、7、8月には失点する場面が多くなり、防御率も9.43まで落ち込んだ。オープン戦でのケガに対しても解雇しなかったパイレーツ首脳陣だけど、最大の武器である制球力が回復しない状態を容認できず、苦渋の選択で8月15日に戦力外を通告したのだ。

この時点で桑田選手は「もう十分です。(右足首の)けがをしたことによって底辺も見せてもらったし、3Aに行ってマイナーの経験もできた。何も悔いなしです」(スポーツニッポンより)とコメントしており、引退するのではないかとささやかれた。また、パイレーツのジム・トレーシー監督やジム・コルボーン投手コーチは桑田選手の指導力を高く評価していたため、パイレーツのコーチ就任も噂されていたのだ。

しかし、桑田選手はあくまでも現役続行を望み、9月には右足首を手術。メジャー復帰を目指して懸命のリハビリを続けていた。そして年明けの1月3日、長野県松本市で開かれたトークショーで、パイレーツとマイナー契約で合意したことを明かしたのだ。

現在は契約書が届くのを待っている状態だそうで、近日中にも正式契約が発表される模様。春季キャンプに備え、今月中旬にはボストン・レッドソックスの岡島秀樹投手とオーストラリアのケアンズで自主トレを行う予定なのだとか。

桑田選手の投手としての能力だけでなく、経験や他の選手に与える影響も高く評価しているパイレーツだけに、課題である制球力が回復すれば再びメジャーに昇格する可能性が高い。4月1日に40歳となる桑田選手の挑戦は、まだまだ続くのだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.