「オールドルーキー」桑田真澄投手がメジャー初登板、2失点も笑顔。

2007/06/11 13:54 Written by コ○助

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少年の頃からの「夢」を叶えるべく、21年間在籍した巨人を退団し、昨年末にピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結んだ桑田真澄投手。メジャー挑戦を決意した当時の年齢は38歳と、野球選手としてのピークは過ぎた状態であること、そして日本のプロ野球でも同じ年齢でプレーを続けられている選手は少ないことなどから、「無謀な挑戦」「成功するわけがない」と、当初は桑田投手の大きな決断を揶揄する声や心ないメディアもチラホラとあったなりよね。巨人での晩年もあまり結果を残せていなかったことが、こうした声を大きなものにしていたとも言えるなりよ。

でも、キャンプ、オープン戦を通じてベテランらしいピッチングを披露したことに加え、開幕直前のオープン戦で審判と交錯して右足首をねんざしてしまうという「悲劇性」が加わったことで、日本のメディアは一斉に桑田投手を後押しする姿勢に転化。なぜこの年齢でメジャー挑戦なのか、メジャーへの強い思いや桑田投手の野球哲学をこぞって取り上げ、インタビューやドキュメンタリー番組が放送されるたびに、桑田投手の生き様に感動をする人たちが続出しているなりよね。

時にドライな決断を下すメジャーゆえ、オープン戦でけがをした時にはそのまま解雇されてしまうのでは……と心配する向きもあったなりが、球団はあくまでも桑田投手を戦力と判断し、桑田投手もまた懸命なリハビリに励んで体調を整え、ついに6月9日にメジャー昇格。そして、早くも10日のヤンキース戦に出番が回ってきたなりよ。

39歳と2か月、かつてメジャーに挑戦した日本人選手では最高齢となった桑田投手は中継ぎで登板。1イニング目の5回には7〜9番打者を三者凡退に仕留める上々の滑り出しを見せたものの、2イニング目の6回には二者を打ち取ったあとに四球を与え、ヤンキースの主砲、アレックス・ロドリゲス内野手に痛恨の2ラン本塁打を浴びてしまったなりね。そのまま続投した桑田投手は、巨人時代の同僚だった松井秀喜外野手とも対戦。四球を与えてしまったなりが、後続は打ち取り、今日の登板は結局2回を投げ、1安打2失点の結果だったなり。

上々のデビュー、とはいかなかったなりが、メジャー初登板を終えた桑田投手は、試合後のインタビューで「きょうは何回もうれしい、うれしいと…。それしかない。夢が実現できた。チャンスをいただけてうれしいし、これからも頑張っていきたい」(スポーツニッポンより)と夢見心地の様子。首脳陣の評価も高く、パイレーツのコルボーン投手コーチは「相手の情報があればもっと良くなる」(スポーツニッポンより)と前向きな評価をしているようなり。

桑田投手の挑戦はようやくスタートラインに立ったばかり。良い結果を積み重ねて評価を高め、中継ぎエース、そしてその先にある先発の座を掴んで、残り何年かの現役生活を完全燃焼して欲しいなりね。


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