「中国モデルは移植しない」日本進出する百度の戦略とは。

2007/01/07 11:48 Written by コ○助

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中国ではGoogleよりも後発ながら、瞬く間にシェアを伸ばし、最大手の検索サービスとなった百度(Baidu、バイドゥ)。昨年末には「中国最大の検索エンジン」の冠を引っ提げ、2007年に日本に進出することを明らかにしていたなりが、日本での反応は「既存の検索サービスで十分」「中国産に興味が湧かない」といった厳しい反応が多い印象なりよ。日本での成功事例が少ない中国発のネットサービスだけに、百度も簡単には日本でのシェアを掴むことはできなそうなりが、そのあたりを百度自身はどのように考えているのか。日本経済新聞のインタビューにショーン・ワンCFO(最高財務責任者)が答えているなりね。

「漢字検索のコア技術を持ち、中国語検索で世界最大手の百度にとってチャンスが大きいと見て、日本進出に踏み切った」
「百度は長い時間をかけて日本市場を研究してきたので、日本市場の開拓の難しさを百も承知している。しかし長期的な展開を支えるだけの財務力を持っている」
「まず一番先に取り組みたいのは、日本のユーザーに百度の検索サービスを体験してもらうための無料の検索サービスなので、広告などのビジネスモデルを現時点では考えていない」

百度が中国で展開しているサービスは、検索をかけると検索結果と広告が混在するスタイルを採用しているなりが、日本ではあまりなじみのない表示形式のため、そのままのスタイルを日本に持ち込むのか否かは気になるところなりよ。百度としてはこのモデルが日本では通用しないことを理解しており、中国と同じカタチのサービスを日本で展開するつもりはないと明言しているなりね。あくまでも日本のユーザーが快適に使えるものを提供するのが第一。ローカライズには力を入れるなりね。

また、日本への進出はかなり本気モードで、当面は収益よりもいかに日本のユーザーに使ってもらえるのかに焦点を当て、商用化は二の次に考えているというなり。日本のユーザーから支持されるサービスを目指して、儲からなくても長期的な展望で日本での事業展開を検討しているなりね。もちろん、その裏には「使ってもらえる」との自信があるからなのだと思うなりが、ユーザー本位の姿勢は悪い印象ではないなりよ。

まだ明確なサービス開始時期は明かされていないなりが、長い時間をかけて日本市場を研究してきたという、その成果がどのようなカタチになって姿を現すのか。今から楽しみなり。

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