蚊は“ビールを飲む人”を好んで刺す傾向にあるという。

オランダのラドバウド大学の研究チームは、音楽フェスティバルに参加した500人が、数千匹のメスの蚊に晒される実験を実施。参加者は全員、衛生状態、食事内容、フェスティバルでの行動に関する質問票に回答した後、蚊で満たされた特製ケージに腕を差し込むこととなった。
蚊は人の腕の匂いを嗅ぐことはできるものの、ケージのため刺すことはできず、ビデオカメラが蚊が刺そうとした回数を記録、その結果、ビールを飲んだ人は飲んでいない人より1.35倍蚊に好まれることが判明した。
研究チームはこう述べる。
「蚊は日焼け止めを避け、ビールを飲み、他人と寝床を共にする者に引き寄せられます。要するに我々の中の享楽主義者を好むということです」
同研究論文にはこう記載されている。
「我々は蚊を引き寄せる者と、ほぼ無傷でいられる幸運な者とに分かれた世界に生きています。なぜ一部の人々がより多くの蚊に刺されるのか、その理由は依然としてほとんど謎のままです」
「参加者の中で、蚊は禁酒している人よりもビールを飲む人を明らかに好みました」