11月にソフトバンクとの交渉難航が伝えられて以来、その去就に注目が集まっていたフリオ・ズレータ内野手。保留選手名簿から外れて自由契約となった後も、ソフトバンクは粘り強く残留交渉を続けてきたなりが、条件をめぐって互いに歩み寄ることができずに決裂、退団が決まっていたなりよ。そのためメジャーの球団も含めて、4年間で打率.291、122本塁打、333打点の成績を残した「超優良助っ人」の争奪戦が起きると見られていたなりね。
でも、ズレータ選手をほぼ一本釣りで獲得できそうなのは、毎年外国人選手に悩まされてきた巨人や、いわゆる井川マネーが手に入った阪神、同じく松坂マネーを手にした西武ではなく、意外にもロッテだったなりよ。恐らくセ・リーグの球団はズレータ選手のあまり上手とは言えない守備がネックで、西武は同タイプ(ホームランバッター)のアレックス・カブレラ内野手がいることで獲得に踏み出すことができなかったものと思われるなりが、ロッテはペナント奪回に向けて大砲の補強が急務。どうしても欲しい選手だったなりね。
スポーツ各紙の情報を総合すると、10日ほど前にボビー・バレンタイン監督のもとに、ズレータ選手の代理人を務めるユージン・カサレッジオ氏から売り込みがあったようで、ロッテも補強ポイントに合致することからすぐに金額を提示。ソフトバンクが最終的に提示した条件「基本年俸2年500万ドル(約5億8500万円)+出来高払いで総額700万ドル(約8億2000万円)」を蹴った上でのロッテとの交渉だけに、それ以上の条件が提示された可能性が高いなりよ。
ロッテが提示した金額についてはまだ情報が錯綜している状態なりが、基本年俸は2年600万ドル(約7億円)前後に、さらに出来高払いを加えた総額900万ドル(約10億5000万円)規模になるとの見方も。日本で残してきた実績を考慮すれば、決して高い金額ではないなりよね。
ズレータ選手の加入によって、来年のロッテは西岡、今江、福浦、ズレータ、ベニーと続く、流れのある打線が組めることになるなりよ。ズレータ効果によって再び「ボビー旋風」が巻き起こるかもしれないなりね。楽しみなり。