ソフトバンクとの交渉が決裂、フリオ・ズレータ内野手が自由契約に。

2006/11/30 05:03 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


ダイエー時代の2003年に来日して以来、ソフトバンクの主砲として打線を支えてきたフリオ・ズレータ内野手。持ち前のパワーを活かした豪快な打撃で野球ファンを魅了し、「パナマの怪人」と愛されてきたなりが、ホークスファンを落胆させるニュースが飛び込んできたなりよ。条件面の折り合いが付かずに、かねてから難航していた来季の契約交渉がついに決裂してしまったなりね。

ズレータ選手は日本での4年間で打率.291、122本塁打、333打点の成績を残している「超」の付く優良助っ人。当然、ソフトバンクは来季も必要な戦力として1年3億5000万円(3億円説も)の条件を提示して、残留に向けた交渉を行っていたなりよ。でも、ズレータ選手は契約年数にポイントを置き、2年8億円の複数年契約を要求。これに対し、角田雅司球団代表は条件を見直して複数年契約を認める可能性を示唆していたなりが、最終的には当初と同じ1年契約の提示にとどまり、両者の主張は平行線のまま交渉期限の11月末を迎えてしまったなりね。そのため、ソフトバンクは苦渋の決断ながら、リーグへの提出を義務付けられている保留選手名簿からズレータ選手の名前を外し、自由契約選手として公示されることになったなりよ。

保留者名簿に名前が記載されている間は、交渉権を持つのはその球団のみ。したがって11月30日まではズレータ選手と契約交渉ができるのはソフトバンクだけだったわけなりが、自由契約選手になると、今度は他球団も自由にズレータ選手と交渉することができるなりね。ソフトバンクは今後も残留に向けて粘り強く交渉を続けていく構えなりが、実績のあるズレータ選手はどの球団もノドから手が出るほど欲しい人材。争奪戦に発展するのは必至の情勢なりよ。

すでに獲得に名乗りを上げると報道されているのはオリックス。29日付けのスポーツニッポンによると、「複数年はもとより、金銭的にもソフトバンクを上回る条件を提示する構え」だというなり。また、豊富な資金力を背景に大型補強を続ける巨人、30億円の「井川マネー」が入る阪神、さらには60億円の「松坂マネー」が入る西武なども争奪戦に参戦する可能性も否定できないなりね。ソフトバンクも球界の中では潤沢な資金を持つ球団なりが、好条件を提示する他球団が続々と現れるようならば、劣勢に立たされることになりそうなりよ。

先日お伝えした、日本ハムとの契約交渉が上手く行かずに自由契約選手となるフェルナンド・セギノール内野手ともども、パ・リーグの優良助っ人2選手の行く先は不透明。果たして現在の球団にとどまるのか、他球団に流出してしまうのか。交渉の行方に注目なり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.