ライバル「プレイステーション3」の発売日が11月11日に、価格が62,790円になると正式発表されたことで、ますますその発売時期や価格に注目が集まる任天堂の次世代機「Wii」(旧名:レボリューション)。世界最大のゲームショー「Electric Entertainment Expo(E3)」に合わせ、そうした情報が公開されるのではないかとの期待が高まっていたなりが、米国時間9日にロサンゼルスで開催されたメディアブリーフィングでは残念ながら価格に関する言及はなし。今回はお預けを喰らうカタチになってしまったなりよ。またしばらくはやきもきとした時間を過ごすことになるなりね。
ただ、開発が進められている「Wii」のソフトがいくつか紹介されたほか、ニンテンドーDSに関する情報の発表はあったので、どのような内容だったのか、要点をまとめておくことにするなり。
・「Wii」の発売日は2006年10〜12月を予定。
・「Wii」本体と同時に「The Legend of ZELDA:Twilight Princess」(「ゼルダの伝説」新作)を発売。
・ほかに「DRAGON QUEST SWORDS」(スクウェア・エニックス)、「スカッとゴルフ パンヤ」(テクモ)、「Wii Sports」(任天堂)を同時発売。
・「Wii」のコントローラーにはスピーカーが内蔵されていることが判明。
・「Wii」の起動は数秒、常に「スリープ」のような状態となる。
・「Wii」向けに開発されている27作品がプレイアブルな状態で「E3」に出展。
・ニンテンドーDS向けのソフトは、年内に100本ほど追加予定。
発売の時期は年末のクリスマス商戦に間に合うように、というのが家電やゲームの新製品投入の鉄則なので、これは概ね予想通り。本体と同時に発売されるソフトとして、「ゼルダの伝説」や「ドラゴンクエスト」の新作を揃えてきたあたりは、かなり強力なラインアップと言えるなりね。現時点では同時発売のソフトには4本の名前が上がっているなりが、もちろんこれですべてというわけではなく、今後のソフトの開発状況によって充実のラインアップで船出することになる可能性もあるなり。「E3」には27もの作品が実際に遊べる状態で出品されるため、今のところ開発は順調に進んでいるようなりよ。
ハード面では、「Wii」は常にスリープの状態に置かれるため、起動に時間がかからないことが明らかになったなり。これまで据え置き型のゲーム機は携帯ゲーム機に比べると起動時間に対する意識が低いと言わざるを得なかったなりが、「起動時間が長い」ことを理由にゲームから遠ざかっていくユーザーも少なくないため、こうした任天堂の工夫は素晴らしいなりよね。また、任天堂にとっても、スリープ状態にあることで、ユーザーを意識させることなくデータの更新を行うことができるメリットがあるなり。
もうひとつハード面で注目すべきは、コントローラーにスピーカーが内蔵されたこと。これによって、例えばゴルフクラブを振る操作をしたとき、剣で切りつけた操作をしたときに効果音を流し、臨場感を演出することができるなりよ。これもライバルには見られない、「Wii」ならではの特徴と言えるなりね。
これまでとは全く異なる「ゲーム体験」をさせてくれる。そんな期待が日増しに高まる「Wii」。発売が待ち遠しいなり。