牛乳は「太る」それとも「ヤセる」? 日米売上にそれぞれの影響。

2006/03/20 09:07 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール家の娘たち、日常の飲み物はもっぱら牛乳です。彼女たちが1週間に消費する牛乳は1ガロン(3.6リットル)の容器で2つ以上。1日に1リットルは軽くいっております。日本滞在中もやっぱり牛乳パックをきっちり1本分。気を抜くとすぐになくなってしまう牛乳。毎日の買い物への往復だけでも大変です(汗)。

さてその牛乳なんですが近年は売上げが落ち込んでいるとのこと。数年前から3%を超える減少だそうです。牛乳といえば栄養が豊富。カロリーも脂肪分もそれなりにあるので、「太る」というイメージが定着してしまい、それが健康志向の高まる日本人の食生活とは合わなくなってしまったためのようです。

しかも牛乳の消費者離れが続くなか、逆に国内の生産率は上昇中。昨年の気候の影響で牧草の育ちが良かったため、乳牛がガンガン牛乳を作れる体になってるのだそうです。酪農のさかんな北海道などではこの3月から4月にかけて過去最高の生産が予想されているそうですが、かといって全て売りさばけるワケでもなく、加工処理するにも工場の数に限りがあり追いつけない状況だとか。

「ホクレン農業協同組合連合会」ではすでに1,000トン(1リットル牛乳パックで1,000,000本分)を廃棄処分することに決定。さらに今後も処分され続ける可能性も高く、合計10,000トンも無駄に捨てられる牛乳が出るかもしれないとのこと。もったいない……。

それにしても牛乳が「太る」という観念。わかる気もするんですが、アメリカでは最近まったく逆の説が唱えられているので実に興味深い話です。以前Narinari.comでも書きましたが牛乳を含む乳製品には脂肪燃焼を助けるカルシウムやたんぱく質が含まれており、それがダイエットに効果があると注目をあつめているのです。この牛乳の効果、特にお腹周りの脂肪に効果があり、くびれたウエストラインを目指す女性には実に嬉しいダイエット法ですよね。牛乳に限らず、カロリーにさえ注意すればチーズやヨーグルトなどでも同様の働きがあるそうです。手軽に手に入る食材だということもあって、米国ではちょっとしたブームにもなり乳製品の売上げは昨年2005年は7%もの増加を得たとか。

日本酪農乳業協会などでも、今後はこの「ダイエット効果」を広く宣伝してみてはいかがでしょうか。あ、あと余っているなら牛乳の値段安くしてください(笑)。

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