新しい旋風を巻き起こすか?最新米国ダイエット事情。

2005/01/07 13:32 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


日本に帰省するたびに家族から「太ったんじゃない?」と言われて落ち込み、ダイエットするぞ!と闘志に燃えるウォール真木。ところがひとたびアメリカに帰ってくると、もうイキナリ挫折してしまいます。だって周りがビッグサイズな人達ばかり。そんな中で自分はまだまだスリムだと錯覚してしまい、思わず気を抜いてしまうんですよねー。いやはや、こりゃいかん……(汗)。

健康に気を使い、スタイルに気を使う「ダイエット大国」として名高いアメリカ。でもそれは「肥満大国」という土台があるから生まれた、実は不名誉なステイタスなのです。近年の統計では成人した国民の6割以上が肥満体型という結果が出て、もうここまで来たかと……。もはや流行病とまで言われています。本気で国家をあげてのダイエットに取り組まないと、糖尿病や心臓疾患などで病人だらけになっちゃう!と、政府がプログラムを組んで国民に働きかけていますが、それもある意味痛ましい現実(涙)。

そんなワケで、日常的に「いかにスリムダウンするか?」で頭を悩ますアメリカ人。毎日のようにダイエットに効果のある食生活やエクササイズがメディアで取り上げられています。食品メーカーはこぞって、自社の製品が「いかにダイエットに役立つか」ということを強調したマーケティングを展開。だって昨今の消費者には、それが一番効果のあるメッセージですから。

そんな1例が、アメリカで認知度を上げてきた「乳製品ダイエット」。全米の牛乳製造業者がスポンサーとなって、キャンペーンをしている新しい減量方法です。その名も「24/24ミルク・ダイエット」。なんでも毎24時間に24オンス(720ml.)の低脂肪牛乳を摂取すると、体脂肪(特にお腹周りのぜい肉)を減らす効果があるんだそうで……。

2424milk.comの公式ページによると、肥満体型の人達を集めたふたつのグループに集まってもらい実験。同様の運動量や摂取カロリーというダイエット・プランで生活してもらったそうです。ただし片方のグループには1日の食事に24オンスの低脂肪牛乳を組み入れ、もう片方には1/3の量の牛乳と、あとはカルシウム・サプリメントで……という違いで。すると牛乳を大量に摂取したグループは、もう一方に比べて明らかに体重が減っていたんだそう。平均にして24週間で10キロほどのダイエットに成功しました。

どうやら乳製品が含む「特別」なカルシウムやたんぱく質が、体内の脂肪燃焼を助けるらしいのです。そしてカロリーにさえ注意すれば牛乳でなくてもヨーグルトやチーズなどでも同様の効果があるんだそう。

720ml.といえば、ちょっと大きめのグラスに毎食一杯飲めばちょうどそのくらいの量になります。牛乳なら手軽に手に入るしお値段もそんなに負担にならないので、今アメリカではちょっとしたブームになっているんですね。

ウォール真木も2度の出産でずん胴になってしまったお腹周りが悩みの種……。きゅっと引き締まったウエストを目指して、今日から牛乳を沢山飲むことにしましょうかね(笑)。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.