19日に発表されたauの春モデル7端末。「ワンセグ」対応端末あり、「au design project」端末ありと、個性的なラインアップがズラリと並んでいたなりが、その中でも東芝製の「W41T」は「HDD搭載ケータイ」として、最注目に値するインパクトのある端末だったなりね。これまで海外では「HDD搭載ケータイ」が発売された例があるなりが、日本国内に登場するのはこれが初めて。それだけに耐衝撃性はどうなのか、使い勝手はどうなのかと、気になるところは多いなりが、「W41T」の開発を担当した東芝の兵頭正邦氏と東條正勝氏に対するインタビューがITmediaに掲載されているなりよ。購入を検討する際に参考になりそうな内容なので、少し見ておくことにするなりね。
「4Gバイトという容量を実現するために、HDDの搭載は不可欠だった」
「自社で携帯電話に搭載できるような小型HDDの技術を持っていたことがとても大きかった」
「(HDDへの衝撃は)動画の録画や再生を行っているときだけは、細心の注意を払ってほしい」
「PCで利用されているHDDのように常時回転しているものではないため、HDD本体からの発熱はあまり多くない」
「ボタンを用いた安っぽい外観にはしたくなかったので、オーディオプレーヤーでは一般的な静電パッドキーを採用した」
携帯電話は常に持ち歩き、やや手荒く使うこともあるゆえ、やはりHDD搭載で耐衝撃性がどこまで落ちるのかは関心事。両氏の説明によれば、HDDになるべくアクセスしないようにする仕組みを用意しているため、通常使用の範囲ではほとんど心配する必要はないようなりよ。ただ、動画の録画や再生時にはHDDへのアクセス頻度が増えるため、そのタイミングで何か大きな衝撃を与えてしまうと、致命的なダメージとなる可能性があるなりね。通常の端末よりも、デリケートな扱いが求められるのは確かなようなり。
また、やはり気になるのはバッテリー持ちや発熱の問題。ITmediaのインタビューにはバッテリーに関する記述は見られなかったなりが、パソコンのように常時回転しているようなHDDとは異なるため、それほど発熱はないようなりよ。それはイコール、HDDを搭載したからといってバッテリーを不安視するほどではない、とも言えそうなり。
4GBのHDDを搭載していれば、これまでメモリ容量の問題でブレイクしきれなかった「音楽ケータイ」も、ようやく携帯音楽プレーヤーとほぼ同じ土俵に上がったといっても過言ではないなりよね。「W41T」の成否はともかく、携帯電話のメモリ容量拡大は各メーカー共通の課題。今後は「HDD搭載ケータイ」が増えて行きそうな予感なり。
[MUSIC-HDD W41T(東芝製)]
・日本初のHDD搭載(容量は4GB)ケータイ。
・26万2,144色表示対応の2.4インチTFT液晶を搭載。
・323万画素のCCDカメラを搭載。
・HDDの一部領域(512MB)はPCの外部ストレージとして利用可能。
・Bluetooth機能を搭載。
・「Hello Messenger」に対応。
・電子辞書「辞スパ」を収録。
・EZナビウォーク(声de入力)に対応。
・背面にノートPCのタッチパッドのような使い心地の「静電パッドキー」を採用。
・本体色はフィーチャーグリーン、ビートブラック、アンビエントホワイト。