Narinari.com読者がオススメするマンガ作品(第3回)。

2005/06/18 06:48 Written by コ○助

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前回に引き続き、たくさんの投稿有り難うございます! 膨大な数となり、5件ずつの紹介では終わりが見えない状態になってきましたが、のんびりとしたペースで紹介していきますね。とりあえず、今回の「オススメのマンガ作品」に関しては、募集を一旦終了させていただきます。「オススメのマンガ作品」が一通り紹介し終えたら、また次の投稿企画をスタートさせますので、その時にはまた皆さんからの投稿、よろしくお願いします。では、第3回の「オススメのマンガ作品」も5作品を紹介。皆さんがマンガを読む際に、参考にしてみてくださいね。(文・編集 Narinari.com編集部)

【ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」】
「ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』。高校野球部が舞台なのですが、登場人物の緻密な精神描写や細かい理論が従来の野球マンガとは一線を画しています。自分だけの名作にしておきたかったけど、最近人気が出てきたようでチョット悔しいかも……」(ほっけさん)
「まだこちらでは出ていないので……月刊アフタヌーン連載中の『おおきく振りかぶって』。超内向的なピッチャー主人公と仲間たちの高校野球マンガです。自分がダメダメだと思っていた主人公が、周囲に受け入れられて変わっていく様子が泣けます。現在3巻までコミックスが出ています。」(うちさん)
「僕がお勧めするのは『おおきく振りかぶって』です。神戸在住と同じアフタヌーンで連載されている高校野球漫画なんですけど、作者(女)の野球への情熱、愛情が感じられるすばらしい漫画です!」(ひろゆきさん)

「月刊アフタヌーン」(講談社)に連載中の野球マンガ「おおきく振りかぶって」は、3人の方からオススメしてもらいました。作者のひぐちアサは小学校の時には「ドカベン」に憧れたという女性。中学、高校時代はソフトボール部に在籍し、その当時からこの作品の構想を抱いていたそうです。野球マンガは数あれど、女性の視点から描かれた作品は珍しいですよね。ブログなどで話題にする人も多く、今、熱い野球マンガのひとつと言えそうです。

【浦沢直樹「PLUTO(プルートウ)」】
「最近はやっぱり浦沢直樹のプルートウにやられてます。かの有名な手塚治のアトムのコラボですが人間の少年のようなアトム君が出てくるとドキドキします。人間とロボット、それぞれの感情の描写が素晴らしいです。」(ライラさん)
「同じくPLUTOにハマってます。手塚治虫と違ったアトムが登場したりと、ロボットそれぞれにストーリーがあって新しい巻がでるのが待ち遠しいです」(まっくすさん)
「やはり浦沢氏の漫画は全般的にイイですが、プルートゥはお薦め。事件の展開や敢えてアトムを主人公にしないなどは、彼ならでは。あと、賛否両論があるものの、鋼の練金術師。結構重い内容。原作ラストまで気になります」(風見鶏さん)

「ビックコミックオリジナル」(小学館)に連載されている「PLUTO(プルートウ)」。「鉄腕アトム」の中で最も人気の高いエピソード「地上最大のロボット」を現代的な視点から描き直したという作品ですが、手塚治虫×浦沢直樹という夢のようなコラボは連載前の告知の段階から大きな反響を呼んでいました。そして連載スタート後もその期待を裏切らず、多くのファンの支持を獲得しています。アトムやお茶の水博士が浦沢直樹の画風で登場するのも斬新。ただ、浦沢直樹の作品らしく、ストーリー展開のテンポがゆったりとしていることから、「次はまだか、次はまだか」と禁断症状に陥る人も多いようです(笑)。

【一色まこと 「ピアノの森―The perfect world of Kai」】
「『ピアノの森』に最近ヤラれました。弟に勧められて、でしたけど。あぁこんな風に弾けた事ってないかもなぁと凹んでみたり逆に励みになったりと、今の自分に影響大でス。」(だんきちさん)
「ヤングマガジンアッパーズ」(講談社)に連載されていた一色まことの「ピアノの森」は、2002年11月に突然休載。その後「ヤングマガジンアッパーズ」の休刊によって掲載誌がないという状態が続いていましたが、今年4月に「モーニング」(講談社)で連載が再開されています。話は一人の少年と森に捨てられたピアノを軸に展開する音楽マンガ。音を絵や文字で表現するのは難しいですが。「ピアノの森」はサブストーリーの展開と相まって、ファンから高い評価を得ています。一色まことはアニメ化もされた「花田少年史」でもおなじみのマンガ家です。

【大和和紀 「ヨコハマ物語」】
「オススメ漫画。大和和紀の『はいからさんが通る』も捨てがたいんですが、同じ作者の『ヨコハマ物語』を推挙いたします。主人公の一人、お卯乃が渡米してからのエピソードが正に波乱万丈。ステキです」(えど山さん)
1970年代後半から1980年代前半にかけて「週刊少女フレンド」(講談社)に連載されていた歴史ロマン作品。作者の大和和紀は「はいからさんが通る」が有名ですが、「ヨコハマ物語」も「二大作品」としてファンからは絶大な支持を得ています。明治時代の横浜を舞台に、二人の少女が歴史に翻弄されていく様を描いた、シリアスな作品です。「はいからさんが通る」のノリとは全く異なることから、「大和和紀=『はいからさんが通る』」というイメージで読むとギャップを感じることになるかも?

【あだち充 「ラフ」】
「オススメ漫画『ラフ』。あだち充のお得意な軽いスポーツ青春ラブコメ(?)ながらも、脇役や負の感情の描写がしっかりしていて好きです。」(ぶるーさん)
「オススメ漫画『ラフ』あだち充作品です。『タッチ』とはひと味ちがった青春物語。私は断然『ラフ』を推します!あだち充の繊細な描写がいたるところで活きています。」(ラテンさん)

「タッチ」や「H2」などを抑えて、「あだち充作品の中では特にこれが好き」というファンが多い「ラフ」。1989年から1999年までの10年間、「少年サンデー」(小学館)に連載されていた作品です。あだち充というと野球マンガのイメージが強いですが、「ラフ」は主人公が水泳部所属なので全く別の路線。でも、あだち充ならではの、淡い、ピュアな恋愛と青春まっしぐらな描き方は、心に響くこと間違いなしです。ラストまで一気に読みたくなる作品と言えるでしょう。

(つづく)

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