4月25日に、筆頭株主がコナミからインデックスに代わることが発表されたばかりの玩具大手のタカラなりが、今度は経営統合のニュースが飛び込んできたなり。お相手は同じく玩具大手のトミー。年内にも経営統合する方向で大筋合意したと、日経新聞や毎日新聞などが報じているなりよ。業界2位と3位が手を取り合うことで、業界トップにしてナムコとの経営統合を発表したバンダイを追撃する態勢を整えるなりね。
タカラとトミーの経営統合の狙いは、少子化社会の到来により市場が縮小に向かう玩具業界での生き残り。子どもの数が年々減少の一途をたどる中、ジワジワとその影響を受けることが予測されている玩具業界において、新しい時代に適応するべく経営体制を立て直すことはどのメーカーも急務となっているなりよね。タカラもトミーも豊富なキャラクターやコンテンツを抱えているだけに、経営統合によってそれらの相互利用による新たな魅力の創出といった、いわゆるシナジー効果が期待されるわけなり。
参考までに、両社が抱える代表的なキャラクターやコンテンツを列挙してみると。
・タカラ
「
リカちゃん」「
チョロQ」「
トランスフォーマー」「
ジェニー」「
人生ゲーム」「
バウリンガル」「
だっこちゃん」「
あおくび大根」などなど。
・トミー
「
トミカ」「
プラレール」「
ゾイド」「
モノポリー」「
ポケットモンスター」「
スターウォーズ関連製品」などなど。
ズラッと並べてみたなりが、なかなか豪華なラインアップなりね。バンダイ&ナムコに比べると、全体的にやや低年齢層がターゲットのヒット商品が多い感じなりか。現時点ではまだ正式発表前なので具体的にどのようなキャラクターの相互利用がはかれるのかは未知数なりが、長年業界を支えてきた両社だけに、既存キャラクターの相互利用に止まらず、新しいキャラクターやコンテンツの開発にも期待できそうなりね。
バンダイ&ナムコにタカラ&トミー。玩具業界の大再編が始まったなりが、ゲーム業界を含めた第二波、第三波は今後も続いていきそうな気配なり。