バンダイとナムコが9月に共同で持ち株会社、経営統合へ。

2005/05/02 14:19 Written by コ○助

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ゲームを含めた玩具業界に大きな変革をもたらすことになるであろう、ビッグな経営統合が発表されたなり。玩具最大手のバンダイと、ゲーム大手のナムコが9月29日付けで共同持ち株会社「バンダイナムコホールディングス」を設立。傘下にナムコとバンダイが並存するカタチで経営統合することが明らかとなったなりね。

両社の経営統合によって2007年3月期売上高は4,600億円に上る見通し。これはゲーム及び玩具の分野の上場企業としては、任天堂やセガサミーホールディングスに次いで業界第3位、非上場のソニー・コンピュータエンタテインメントを含めると業界4位の規模となるなりよ。「機動戦士ガンダム」を代表するキャラクターを使った玩具やゲームの開発を得意とするバンダイと、ゲーム開発力に優れ、テーマパークやアミューズメント施設の運営に強いナムコが統合されることで、単にゲームや玩具といった枠に止まらない、総合的な娯楽企業への発展が期待されるなりね。

バンダイは1950年にセルロイド製玩具などを販売する萬代屋として創業。1960年代に「レーシングカーセット」、1970年代に「超合金マジンガーZ」「もぐらたたきゲーム」などのヒットを飛ばし、1980年代に入ってからはキャラクター玩具を中心に展開するようになり、「機動戦士ガンダム」「キン肉マン」「聖闘士星矢」「ウルトラマン」などの関連製品が飛ぶように売れたなりね。1990年代に入ってからも「セーラームーン」「たまごっち」「ハイパーヨーヨー」などのヒット玩具を連発。ただ、最近は業績が低迷しているほか、過去にゲーム分野においては「ピピン@アットマーク」や「ワンダースワン」で苦杯を喫してきた苦い歴史があるなり。1997年にはセガと合併を発表(セガバンダイ)したものの、バンダイ社内からの強い反発によって解消。社員から合併の再検討を求める嘆願書が出されるなど、混迷していた時期も。

ナムコは1955年にアミューズメント事業を手がける中村製作所として創業。横浜の百貨店屋上に木馬2台を設置したことから始まったナムコの歴史は、1974年にビデオゲーム機事業に進出したことによって大きな転機を迎えたなりね。1979年に業務用として投入した「ギャラクシアン」以降、「パックマン」「マッピー」「ゼビウス」と立て続けにヒット作を連発し、その後ファミコンの登場によって人気は不動のものとなったのは周知のとおり。1992年には東京・二子玉川に「ナムコ・ワンダーエッグ」を開業してテーマパーク事業に進出(2000年12月31日に閉園)。2001年にはテーマパーク事業を発展させるカタチで空間プロデュース集団「チームナンジャ」を編成し、「横濱カレーミュージアム」「池袋餃子スタジアム」などのフードテーマパークブームを創り出したなりね。2003年にはセガに対して合併を申し入れたものの、こちらも合意には至らずに破談となったことも。

奇しくもセガとの合併が実現しなかった両社が手を取り合うことになったなりが、共に事業を補完し合える関係にあるという意味では魅力的な経営統合になりそう。ゲームのみならず、バンダイの保有するキャラクターを活かしたテーマパークの誕生、といったことにも期待できそうなりか。具体的にどのような事業を展開していくのか、注目しておきたいところなり。

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