離婚手続き費用が景品として登場。

2005/02/15 14:14 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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バレンタイン・デーといえば、やれチョコレートだ、やれダイヤモンドだ、やれバラの花束だ……と、いろいろ定番プレゼントの売上げが伸びる日でもあります。でもこんな巷がピンク色に染まる日も、一部の人々にとっては逆に孤独をひしひしと感じてしまう悲しい時間だったりするワケで。例えば離婚直前のご夫婦には、辛い日に違いないかと……。

そんな人達を少しでも慰めようと、NY州のシラキュース市にあるラジオ局がとある景品を用意しました。K-Rock Radio(WKRL)というステーションが放送している番組 "That Damn Morning Show" では、なんと離婚の際にかかる手数料を「プレセント」すると発表。しかも本日2月14日に、その当選者を決定するというこだわりの一品です(笑)。

アメリカでは、たとえ協議離婚でも裁判所への書類提出、それにともなう弁護士費用などが必要です。これが大体14万円ほどするんだとか。日本みたいに、離婚届を提出するだけというワケにはいかないのですね。これが平和的な離婚じゃなくて、親権やら財産分与などでもめることになったとしたら、シャレにならない多額のお金が飛んでいきます。

K-Rock局では協議離婚のケースに限り、その費用をラジオ局持ちとして、離婚希望者を募ったのです。なんとバレンタイン当日までに100組以上のカップルが応募したんだとか。ブラッド・マルゴリスさんという有能な弁護士を特別に当選者を担当するそうで、彼の手にかかればスムーズな離婚がアナタの元に……。

もちろんこの「景品」、離婚自体を肯定するワケではないそうで、酷い結婚生活の話や、最悪なカップルを探してそれを笑い話にする気もないとのこと。けれどもやっぱり地元の教会などからは批判が続出。メディアで全国的に取り上げられてからは、ラジオ局に苦情が山ほど届いているのもうなずけます。

何はともあれ、今回この景品が当たったカップルのお2人には、それぞれに新たな人生を歩んで欲しいものですね。

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