子どもの“自発的な歯みがき”と学習能力の関係

2020/11/19 15:50 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


ライオンは、全国の3歳〜8歳の子どもの保護者412名を対象に「子どもの教育・歯育に関する調査」を実施した。  

調査ではまず、「子どもが習得できていると思う学力(読み/書き/計算)」について質問したところ、自発的に歯みがきができる子どものほうが、大人から促されて歯みがきをする子どもよりも、文字や漢字を「読むこと」「書くこと」、「かんたんな計算をすること」といった基礎学力が習得できている割合が高いという結果になった。

同様に、「子どもが身につけている学習習慣(学校や塾の宿題/マンガ以外の本の読書)についても質問。こちらも歯みがきを自発的にできる子どもは「学校や塾の宿題をする習慣(91%)」や「本を読む習慣(58%)」など、学習習慣も定着していることがわかった。

さらに、自発的な歯みがきが定着している子どもの保護者のほうが、歯をみがくこと以外にも学力向上に大切な「継続力(57.5%)」「自主性(58.2%)」「集中力(53.0%)」「遂行力(61.1%)」が身についていると感じている割合が高いことがわかった。

続けて、「いつから自発的な歯みがきを習慣かすることができていたか」についてたずねると、自発的な歯みがきが定着している子どもの85%が「小学校入学以前」に身につけていたことが判明。

その一方で、「子どもの生活習慣やしつけについて、習慣づけるのが大変だと思うこと」についての質問では「明日の身支度(70.1%)」が最も多く、次いで「自発的な歯みがき(62.6%)」が挙げられた。

また、別の調査では、3歳〜6歳の子どもの68%が自発的な歯みがき習慣が未定着という結果も出ている(※ライオン調べ)。子どもの自発的な歯みがきを身につけることの重要性・必要性は感じている一方で、実際に子どもに習慣づかせるとなるとハードルがあると感じている人が多いようだ。

そして、自発的な歯みがき習慣が身についている子どもの保護者に、「歯育」のために行っていることを聞いたところ、「積極的な歯科検診(52.4%)」のほか、「プラークチェッカーによるみがき残しチェック(40.2%)」「スタンプカードやアプリによる歯みがきを記録(11.6%)」と回答。歯科医からのアドバイスを取り入れるだけでなく、家庭でも「みがき残しの可視化」や「歯みがきの記録」を付けるなど、自発的な歯みがきを身につけさせるための工夫をしていることがうかがえる。

ライオンは今年9月、子ども向けのオーラルケアブランド「クリニカKid's」から、ライオン初となる「IoTハブラシ」を採用した新製品「はみがきのおけいこ」を発売。ハブラシに接続したアタッチメントが手の動きを計測し、みがき残しをアプリに表示するほか、毎日の歯みがきが記録されることで「成長が可視化」され、「みがき癖」から改善のポイントも分かる。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.