東京メトロは2017年1月中旬から、銀座線1000系の2編成について、内・外装のデザインを銀座線開通当時の旧1000形をモチーフとした特別仕様の車両として運行する。

銀座線1000系は、2012年1月から01系に替わる新型車両として運行を開始し、今年度中に銀座線の全ての車両（全40編成）を1000系に更新する予定。そしてこのたび導入する最後の2編成（39、40編成）は、通常運行で使用するとともに、イベントなどで活用することを目的とし、より親しみを持ってもらえるように、これまでの1000系以上に旧1000形のイメージに近づけたデザインに一新した。

通常仕様車両からの変更点としては、外装デザインは「前灯を1灯式に変更」「窓周りのウィンド・シル／ヘッダーを模擬したデザインに変更」「車両前面をはじめとした外装の塗装変更」など。

内装デザインは「室内全体を開通当時の旧1000形車両をイメージさせる色合いで再現」「手すりや握り棒を真鍮色に」「吊手をリコ式風の形状に」といった具合。

機能面では、イベント列車などで運行する際、銀座線開業時から活躍した旧1000形や1993年まで運行していた旧2000形車両を彷彿させる「ポイント通過時等の室内灯消灯、同時に側面予備灯の点灯」を再現する機能や、室内灯を電球色に切替える調色機能などの特別な仕様とした。