北京五輪で4位に終わり、現在も批判がやまない野球日本代表だが、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕まで約半年に迫っている。前回王者の日本にはぜひとも連覇を遂げ、五輪での雪辱を果たしてほしいところだ。
そんなWBCに向けて、米大リーグで活躍する日本人選手が結束を固めていることを8月29日付の東京スポーツが伝えている。同紙は、松坂大輔選手(ボストン・レッドソックス)の「次のWBCは当然、メジャー中心になってくるでしょう。(松井)稼頭央さんも、井口さんも、福留さんも選ばれるでしょうし、一塁手以外は全員メジャー中心の構成になるんじゃないですか」との証言も紹介した。
同紙によると、松坂投手の構想は日本人メジャーリーガーの共通認識になっており、その結束を固めているのがイチロー外野手(シアトル・マリナーズ)。8月18〜20日にマリナーズがシカゴへ遠征した際には、福留孝介外野手(シカゴ・カブス)と会食し、WBCへの出場を確認し合ったのだとか。北京五輪での惨敗は、日本人メジャーリーガーにも危機感を与えたようだ。
さらに、五輪と違ってWBCでは各国代表にメジャーの第一線で活躍する選手が続々と選ばれることが予想される。そのため、松坂投手も「少しでも球筋を見たことのある日本人(メジャー選手)にアドバンテージがあるのでは」(東京スポーツより)と分析しているという。
以上の点を踏まえ、同紙はWBCのメンバーを以下のように予測している。
【監督】
ボビー・バレンタイン(ロッテ)
【投手】
先発 松坂大輔(レッドソックス)、黒田博樹(ドジャース)
中継ぎ 岡島秀樹(レッドソックス)、大塚晶則、小林雅英(インディアンス)
抑え 斎藤隆(ドジャース)
【野手】
捕手 城島健司(マリナーズ)
一塁手 新井貴浩(阪神)、小笠原道大(巨人)
二塁手 井口資仁(パドレス)
三塁手 岩村明憲(レイズ)
遊撃手 松井稼頭央(アストロズ)
外野手 イチロー(マリナーズ)、福留孝介(ドジャース)、田口壮(フィリーズ)
指名打者 松井秀喜(ヤンキース)
ただ、松井秀喜外野手に関しては、今オフにひざの手術を予定しているため「参加は難しそうか」(東京スポーツより)としている。上記のメンバーに現在絶好調の内川聖一外野手(横浜)や北京五輪で活躍した青木宣親外野手(ヤクルト)らが加われば、まさに「ドリームチーム」となりそうだ。