一時の沈黙期を経て再び高まりを見せていたチョロQブームを受け、「実際に乗れるチョロQ」をコンセプトに1人乗り電気自動車の販売を開始したのは2002年のこと。販売開始当初は物珍しさや外見の可愛らしさからマスコミが大きく取り上げることもしばしばだったなりよね。
そのため、「実車版チョロQ」を写真や映像では一度くらいは見たことがあるという人は多いかと思うなりが、販売開始からわずか2年にして、製造中止に追い込まれてしまったなりよ。発表時には「電気自動車だから排気ガスが出ない。環境に優しいミニマムな交通手段だと思う。皆さんの生活の足として使ってもらいたい」と掲げた理想は高かったなりが、残念ながら市場には受け入れられなかったようなり。ちょっと登場する時期が早すぎたのかもしれないなりね。
タカラの子会社、チョロQモーターズが最近まで製造・販売していた「実車版チョロQ」は3車種。丸っこい車体が可愛らしい「
Qi(キューノ)」(1,354,500円)、スポーツタイプの「
Q-CAR7(キューカーセブン)」(1,774,500円)、実用性を重視した「
U(ユー)」(1,249,500〜1,522,500円)。2002年の製品発表の時にラインナップされていた「QQ(ナインナイン)」は結局販売されることなく終わってしまうことになったなり。
いずれのモデルも量産せずに限定生産という形式を取っていたために価格が高めに設定されているなりが、この価格だと日産の「マーチ」やトヨタの「パッソ」といった小型車が普通に買えてしまうのが痛いところ。走行するのに充電が必要という煩雑さや、最高速度が50キロしか出ないこと、一人乗りということなどを考えたら、なかなか普通の人には手が出ない商品なのは容易に想像ができるなりよね。
でも、実はコ○助はずっと「実車版チョロQ」を欲しかったなりよ。シャレではなく、本当に(笑)。それも「実車版チョロQ」の特別仕様モデルとして発売されてきた車種が非常に興味を抱かせたからなりが、どのような特別仕様モデルがあったのかを簡単にまとめておくなりね。
・「
阪神タイガースQi」(阪神優勝記念モデル)限定77台
・「
HELLO KITTY QUNO」(ハローキティ誕生29周年モデル)限定29台
・「
Qiアルビレックスヴァージョン」
・「
Qiカラーバージョン」
・「
QiS(スポーツ)」
・「
ADVAN Qi」(全日本GT選手権参戦のTEAM ADVAN「ADVANスープラ」モデル)
そう、コ○助が当然欲しかったのは「
阪神タイガースQi」。これ、メチャクチャかわいいなりね。まあこれで公道を走る勇気があるかと言われたら微妙な気もするなりが(笑)。でも、この車体デザインにこのペイントは反則なり。今となっては売っていないなりが、チャンスがあれば手に入れたいなりねぇ……。
「実車版チョロQ」の製造中止は、表向きは親会社のタカラの業績が悪化したために事業集約が必要となったということのようなりが、タカラの佐藤慶太社長は「実車版チョロQ」が最近は月に1〜2台程度しか売れなかったことも明らかにしているので、事業としての今後の上積みが期待できないと判断したと考えて良さそうなり。
電気自動車は、いずれもっと普及してくる時代が来るはず。その時には、「実車版チョロQ」の失敗を糧に、再び新しいカタチの電気自動車を引っさげて参入して欲しいものなり。それにしても販売中止は残念無念。