つい先日春のドラマが終わったと思ったら、もう夏のドラマがスタートするなりねぇ。どうやら今年は各局、例年以上に改編期の「ドラマ空白期間」を作らずに新ドラマを始める傾向があるようなりが、「東京湾景」も早速5日から放送開始となるなりね。
「東京湾景」はフジテレビの月曜9時枠ということで、今クールのドラマの中ではかなり力が入っているドラマ。主演には「月9」初主演となる仲間由紀恵を起用、これまで描いたことの無かった在日韓国人を主題にし、新たな「月9」像を作ろうという意欲がうかがえる作品なり。ただ、いわゆる「韓国ブーム」にあからさまに乗っかっている作品にも見えるだけに、「フジテレビらしい」「韓国モノは興味が湧かない」という否定的な意見も一部ではすでに出ているようで、少なくともコ○助の周囲では厳しい意見を聞くことが多いなりよ。まあ新しい試みをするときには常に批判的な意見が出るものなので、ある程度は仕方ないことではあるなりが。コ○助も残念ながら、今のところはあまり「観たい!観たい!」と思うような盛り上がり感は抱けずにいるなり。それでも初回は必ず見るとは思うなりが。
このドラマは芥川賞作家の吉田修一氏の同名小説が原作なりが、これを脚本化したのはプロデューサーを務める栗原美和子。栗原美和子は和久井映見主演の「ピュア」や長瀬智也主演の「ムコ殿」、香取慎吾主演の「ドク」などをプロデュースした人なりね。今回の「東京湾景」はプロデューサーであると共に、ノーギャラで脚本も担当。自身の体験も絡んで、かなり思い入れの強い作品になっているようなり。
「ヒロインは25歳なんですが、実は私もそのころに、在日韓国人の男性と恋愛していたんです。彼は結婚するなら同じ在日韓国人と、という人でした」
「サッカーW杯以来、日本と韓国はものすごく親しい関係になったでしょう。昨秋、企画を提案し、トップからゴーサインが出るまで、社内的にもスムーズに運びました」
「以前から脚本に現場の空気をフィードバックしたいと考えていて、それが実現できました。既に準備稿を含めて8話分書き上げました」
「ハデな企画ではないので、高い数字は意識しない」
高い数字は意識しない……なりか(笑)。まあ視聴率がめちゃくちゃ取れそうな予感のするドラマでないことは確か。出演者がちょっと地味な感じもするなりからね。映画の大ヒットを受けてドラマ化、期待された前クールの「愛し君へ」も視聴率的にはかなり苦戦を強いられるなど、最近勢いのないこの「月9」枠。「東京湾景」がどれくらいの視聴率を稼ぐのかにも注目しておきたいところなり。