“アホの坂田”坂田利夫さんが老衰で死去、54年間親交の間寛平夫妻に見守られ

2023/12/31 00:52 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


“アホの坂田”の愛称で知られるお笑い芸人の坂田利夫さんが12月29日、老衰のため死去した。82歳だった。所属事務所の吉本興業が発表した。

発表では「坂田利夫(さかた・としお、本名・地神利夫、じがみ・としお、1941年10月7日生まれ)が12月29日(金)、老衰のため、大阪市内で逝去しました。満82歳でした。通夜、葬儀告別式は、近く近親者で執り行う予定です」と報告している。

坂田さんは1964年にデビュー。1967年に前田五郎さん(故人)と漫才コンビ・コメディNo.1を結成し、数々の賞を受賞した。若手のころから、西川きよし・ヘレン夫妻と仲が良く、西川家に居候して3人で若い時代を切磋琢磨した。「あっちこっち丁稚」(朝日放送)で共演した後輩の間寛平とは54年間の親交があり、先日は82歳の誕生日を間寛平夫妻にお祝いしてもらい、大変喜んでいたという。最期も親族と間寛平夫妻に見守られながら息を引き取った。

代表的なギャグは、「あ〜りが〜とさ〜ん」や「あんたバカね、オホホ〜」などで、記憶に残るものが多数ある。また、舞台に出るとき、「アホな顔していってくるわな」と話し、1972年に発売し大ヒットしたレコード「アホの坂田」に合わせて舞台に向かっていく姿はお馴染みになった。

自らアホキャラを演じ、“アホの坂田”の愛称で全国のお茶の間で愛されるキャラクターとなり、テレビ番組やCM、映画など多方面で活躍。コントや吉本新喜劇などにも出演した。2016年には「第51回大阪市市民表彰(文化功労)」を受けるなど、関西演芸界の発展にも貢献した。

2009年にコメディNo.1を解散した後は、「坂田利夫スペシャルコント」で主になんばグランド花月、よしもと祇園花月などの舞台で活躍。2022年4月には、吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」にも出演した。同年7月30日、YES THEATERで開催された「さざなみ寄席」に出演したのが最後の舞台になった。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.