“クレージーキャッツ最後の存命メンバー”犬塚弘さんが死去

2023/10/27 18:52 Written by Narinari.com編集部

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1960年代に一世を風靡したお笑い・歌手グループのクレージーキャッツ。その最後の存命メンバーだった犬塚弘さんが亡くなった。94歳だった。10月27日、ワタナベエンターテイメントが発表した。

同社の発表では「元渡辺プロダクション所属犬塚弘(いぬづか ひろし 本名 弘=ひろむ )は、享年94歳にて永眠いたしました。生前のご厚誼を深く感謝し謹んでご通知申し上げます。通夜及び告別式はすでに執り行いましたことを併せましてご報告申し上げます。生前の本人の意志によりこれより詳細な情報につきましては公表を控えさせて頂きますこと、ご了承ください」としている。

犬塚さんは1929年3月生まれ、東京府(現在の東京都)出身。父親が貿易商だったことから、ジャズやハワイアンなど海外の音楽に触れる機会が多く、音楽に興味をもつようになり、1951年、兄のハワイアンバンド「グリーン・グラス・キャップ・ボーイズ」に参加。兄からベースを担当するよう言われ、そのまま担当楽器となった。

翌年、友人の誘いで「萩原哲晶とデューク・オクテット」に参加し、モダンジャズを演奏するものの自分の望む方向性との違和感をもち始め、当時たびたび楽屋に遊びに来ていたハナ肇の誘いで、クレイジー・キャッツの前身である「ハナ肇とキューバン・キャッツ」の結成メンバーとなり、ウッドベース担当となった。その後は、「クレイジー・キャッツ」の一員として多くのテレビや映画に出演し、多忙な日々を送る人気者に。

2012年11月、メンバーのピアニスト・桜井センリが他界したことにより、クレイジー・キャッツのメンバーで最後の存命者となっていた。

2015年頃に妻が亡くなり、自身も90歳を目前に思うように動けなくなったとして、2020年公開の映画「海辺の映画館〜キネマの玉手箱」(大林宣彦監督)を最後に、俳優としての活動を引退する意思を明らかにしていた。

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